チーム窮地救った田中将大を指揮官絶賛「お見事。これ以上の投球は望めない」

自身ポストシーズン初勝利を挙げたヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
自身ポストシーズン初勝利を挙げたヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

リーグ最高勝率チームをスプリットで翻弄

 8日(日本時間9日)に本拠地にインディアスを迎えた地区シリーズ第3戦。ヤンキースは田中将大投手が見せた7回3安打無失点7奪三振1四球の快投で、負けたら敗退の危機を免れた。今季リーグ最高勝率のインディアンスを相手に、雄叫びを上げ闘志をむき出しにしながら、無失点の快投劇。試合後、ジラルディ監督は「お見事。持てる物すべてを出し切ってくれた。今夜見せた、これ以上の投球は望めない」と最高級の賛辞を送った。

 チームは一番必要としている時に見せたエース田中の力投に、「これ以上の投球は望めない。1点を争う試合で、彼は付け入る隙を与えなかった」と、指揮官は感謝を込めた称賛の言葉を並べるしかなかった。

 不安定なパフォーマンスが続いた今季。“エース”の称号は、田中からセベリーノに移り掛けていた。だが、ここで大一番で見せた渾身の投球で、崖っぷちのチームを救った。

 ジラルディ監督は、この日の田中について「速球にキレがあった。スプリットは、ご覧の通り、非常に良かった」と分析。左打者にはスプリット、右打者にはスライダー、そしてこの2球種をより効果的に見せる速球のコンビネーションが、見事にハマった投球に目を細めた。

 地元メディアに「何かがタナカから始まる、そんな予感はしませんか?」と質問されるた指揮官は「全ては投手の手に握られている。先発投手がどんな状態で、どうやって打者を攻め、アウトを奪い、勝利のチャンスを与えてくれるかだ」と、全てを先発投手に任せる信頼を口にした。

 これで対戦成績を1勝2敗とし、地区シリーズ突破の望みをつないだヤンキース。ここから3連勝のミラクルを巻き起こしたい。

(Full-Count編集部)

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