逆王手のヤンキース、第5戦はサバシア先発へ 指揮官は田中将大の救援示唆

ヤンキースのCC・サバシア【写真:Getty Images】
ヤンキースのCC・サバシア【写真:Getty Images】

マー君の快投から流れ変えたヤンキースが逆王手

 田中将大投手の快投もあり、地区シリーズ第3戦で白星を挙げたヤンキースが9日(日本時間10日)、本拠地で行われた第4戦でもインディアンスを7-3で破った。2連敗と崖っぷちの状況から2連勝し、リーグ優勝決定シリーズ進出に逆王手。敵地クリーブランドに会場を移して行われる第5戦ではヤンキースがサバシア、インディアンスがクルーバーを先発のマウンドに送り出す方向となった。

 ヤンキースはこの日、先発のセベリーノが力投。ツインズとのワイルドカードゲームでは1回途中で3失点KOと不安を残していたが、一転、粘り強いピッチングを見せて7回を4安打9奪三振3失点で終えた。2番手ベタンセスが連続四球で1死も奪えずに降板したのは不安要素だが、3番手ケインリーが8回途中から最後まで投げ抜いて守護神チャプマンを温存できたのは大きかった。

 田中の力投から流れを一変させた形のヤンキース。その日本人右腕についてジョー・ジラルディ監督は第4戦の前に、第5戦までもつれ込んだ場合に救援として起用することを示唆していた。

 第5戦は先発登板した第3戦から中2日となり、かなりの強行となるが、「それはまさに決断を下す前に、彼と話し合いたいところなんだ」と言及。楽天時代の2013年にリーグ優勝を決める最終回のマウンドに上がっただけでなく、CS、日本シリーズでも胴上げ投手となった右腕について「彼がかつてそれ(救援登板)をしたことがあることを知っている。私が間違っていなければ、日本のプレーオフで投げているはずだ」とし、「彼には経験があるが、状態を確認したい。彼にとって、それが重要なことだ。一つ言えるのは、(先発ではなく)ブルペンから彼を使うことになるだろう。しかし、あの男がいい状態と感じずに、球質が水準に達していなければ、あまり意味がない。5戦目に挑むころには、彼の状態を確認する」と話した。

 MLB公式サイトでも大一番でサバシアとクルーバーの先発予定をレポート。両投手とも第2戦で先発しており、サバシアは5回1/3で77球を投げ、3安打5奪三振4失点(自責2)、クルーバーは2回2/3で76球を投げ、7安打4奪三振6失点(自責6)だった。総力戦となる可能性もある中、地区シリーズを突破するのはどちらのチームか。その中で田中の救援登板はあるのか。決戦の行方が注目される。

(Full-Count編集部)

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