敵主砲が及び腰で空振り、ダルビッシュ「破壊力抜群」スライダーが話題に

ドジャース・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】
ドジャース・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

今季36本塁打、120打点の強打者があえなく撃沈

 ドジャースは9日(日本時間10日)、破竹の3連勝でダイヤモンドバックスを下し、2年連続でリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。先発マウンドに上がったダルビッシュ有投手は、6回先頭ウォーカーに頭部死球を与えて降板したが、5回0/3を2安打1失点の快投でチームを勝利に導いた。

 敵地フェニックスは、砂漠地帯のど真ん中に位置するため、空気が乾燥している。舞台となったチェースフィールドは普段は球場の屋根が締まっているが、この日は屋根が開いていたため、変化球の曲がりは「ブルペンでもよくなくて、全て完璧に投げないと曲がってくれなかった」という。そんな悪条件の中、ダルビッシュが投げたスライダーが大きな話題を呼んでいる。

 注目を集めている1球は、4回1死、Dバックス主砲ゴールドシュミットの打席で生まれた。2球で追い込んだ後の3球目はファウル。ここまでは最速97マイル(約156キロ)速球を3球続けたが、4球目に投じたのが曲がりの大きな85マイル(約137キロ)スライダーだった。右打者にとってはストライクゾーン外角低めからボールへ逃げる球。及び腰のままバットを振ったゴールドシュミットは、あえなく空振り三振に倒れた。

 MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」では、このスライダーを「今夜の1球」に選出。今季36本塁打、120打点を記録した強打者を、いとも簡単に仕留めた球を「破壊力抜群」と絶賛している。

 いち早くリーグ優勝決定シリーズ進出を決めたドジャース。14日(同15日)から始まる次なるステージでもダルビッシュのスライダーは大きな武器となるだろう。

【動画】話題を呼んでいるダルビッシュの「破壊力抜群」スライダー

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