前田健太の“二面性”に敵打者が驚愕、救援は「先発の時と完全に別人なんだ」

ドジャース・前田健太【写真:Getty Images】
ドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

第2戦は9球で3死、第3戦は12球で3者凡退、想像以上のリリーフ適性

 ドジャースは9日(日本時間10日)、敵地で行われたダイヤモンドバックスとの地区シリーズ第3戦に3-1と勝利。無傷の3連勝で2年連続のリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。第2戦に続く中継ぎ登板をした前田健太投手は、8回に1イニングを無安打無失点2奪三振の快投を披露。守護神ジャンセンに勝利のリレーをつないだ。プレーオフでは“セットアッパー”として獅子奮迅の活躍をする前田について、Dバックスが誇るスラッガー、ラムは「先発の時と完全に別人」と、衝撃を隠さなかった。

 ポストシーズンにおけるドジャース勝利の方程式が確立した。前田はこの日、3-1と2点リードの8回に登板。先頭ポロックを空振り三振とすると、続くデスカルソを三ゴロ、代打アイアネッタを空振り三振に仕留め、12球で3者凡退。勝利投手となった本拠地での第2戦に続く完璧救援を見せた。

 そんな前田の姿に衝撃を受けたのは、強力Dバックス打線の新進気鋭スラッガー、ジェイク・ラムだ。

「マエダは素晴らしい先発だ。でも、ブルペンでは95マイル(約153キロ)の速球を投げてくる。先発の時と完全に別人なんだ。速球の威力が増して、変化球も物凄くキレる。彼は間違いなく優秀だった」

 今季は打率.248ながら、30本塁打、105打点と活躍した27歳の強打者は、“先発”前田と“リリーバー”前田を比較し、その違いに目を丸くした。

 実は、今回の地区シリーズ開幕前に“リリーバー”前田を警戒していた人物がいる。Dバックスのデリック・ホールCEOだ。

「ポストシーズンに先発できなくても、マエダはブルペンでタフな存在になると思う。欲しい時に三振が取れるし、必要な時にゴロを打たせて併殺に仕留める技術があるんだ。彼がブルペンから出てくるということは、ドジャースにはいい武器があるということを意味する」 
 
 その言葉どおり、前田は救援として2試合(2イニング)に登板し、4奪三振を奪っている。皮肉にも、敵チーム首脳の予感は的中。リリーバーとしての才気を見せた前田は、絶対守護神ジャンセンにつなぐセットアッパーとして、鉄壁の牙城を築く。

(Full-Count編集部)

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