楽天がファイナル逆王手! 岸が古巣に7回途中零封、茂木先頭打者弾が決勝点 

岸が古巣西武に7回途中3安打無失点 

 楽天がステージ突破へ逆王手をかけた。15日、敵地メットライフドームで行われた西武とのクライマックスシリーズ(CS)・ファーストステージ第2戦。序盤に奪った3点のリードを、今季FAで西武から楽天へと加入した岸孝之投手が守り抜いて4-1で快勝。1勝1敗のタイとし、16日の第3戦に望みをつないだ。 

 初戦をエース則本の乱調で落とした楽天だったが、2枚看板の1人、岸が完璧な投球で、かつてのチームメートを抑え込んだ。初回先頭の秋山にアンラッキーな中前二塁打を許したものの、源田、浅村、山川を打ち取って無失点の立ち上がり。2回以降は西武打線に付け入る隙を与えなかった。 

 ストレート、変化球ともに制球よく両サイドに投げ分け、打者を翻弄した。5回に外崎に左翼線への二塁打を浴びて得点圏に走者を背負ったが、中村を左飛、岡田を三邪飛に。許した安打はわずか3安打。7回1死で走者を出したところで降板となったが、四死球もなく、三塁を踏ませない好投だった。岸の後もリリーフ陣がリードを守り抜いた。 

 右腕の力投に、打線も応えた。初回、先頭の茂木が、西武先発の十亀から初球先頭打者本塁打を放って勢いづけると、2回には枡田が左中間への適時二塁打を放ち、嶋がスクイズを成功させて2点を追加。7回には2死一、二塁から茂木が二塁への適時内野安打を放ってリードを4点に広げた。 

 初戦に敗れ、後がなくなっていた楽天。3位でのCSシリーズ進出だったため、引き分けでも敗退が決まる一戦だったが、右腕の力投と打線の効果的な得点で勝利を収め、ファイナルステージ進出に逆王手となった。

(Full-Count編集部)

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