鷹・工藤監督、紅白戦4戦終え「ある程度見えた」 CSへメンバー絞り込み

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

デスパイネ、長谷川勇が一発「本人たちにとっては喜ばしいこと」

 2年ぶりのリーグ優勝を果たしたソフトバンクは15日、本拠地ヤフオクドームで、18日からのクライマックスシリーズ(CS)・ファイナルステージに向けた4試合目の紅白戦を実施。アルフレド・デスパイネ外野手、長谷川勇也外野手に本塁打が出るなど、控え組中心の紅組が、主力組中心の白組に大勝した。

 3回にデスパイネが森からバックスクリーン右に飛び込む特大の2ランを放ち、長谷川は今季のパ・リーグ最優秀中継ぎ投手の岩嵜から左翼ポール際のスタンドへと飛び込むソロ本塁打。主砲のデスパイネと、右脇腹肉離れで復帰が厳しくなっている柳田の代役候補に挙がる長谷川の一発に、工藤公康監督は「実戦で、投手の投げるボールで本塁打が出たというのは、本人たちにとっては喜ばしいこと。野手の感覚としては、いい打ち方をしないと本塁打は出ない」と語った。

 白組の先発は、ファイナルステージ第5戦での先発が濃厚な武田。右腕は走者こそ出しながらも、4回を3安打無失点に封じて、本番前最後の実戦登板を終えた。指揮官は右腕に対して「変化球がボールになったあとの選択肢が真っ直ぐしか無くなっていたので、本人にも、(捕手の)甲斐くんにも話をしました」とし、バッテリーの配球面に注文をつけていた。

 今季のレギュラーシーズン最終戦となった10月8日の楽天戦(Koboパーク)からCSファイナルステージまで10日間。予定していた紅白戦4試合を終えた工藤監督は「ある程度はね。100パーセントは望んでいない。ある程度は見えたし、調子も見えた。この4試合を参考にして、コーチ陣もメンバーを決めてくれる」と語った。

 西武と楽天が戦うファーストステージは1勝1敗となり、この日はファイナルの相手は決まらず。「1日で、そんなに変わらないよ。やっている方は1日でも早く決めたいと思うだろうけど」と、指揮官は淡々としたものだった。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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