柳田の穴埋める? 鷹・長谷川勇が猛アピール、岩嵜から一発「自慢したい」

ソフトバンク・長谷川勇也【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・長谷川勇也【写真:藤浦一都】

紅白戦で2安打4打点、「試合に出られるチャンスは自分で増やすしかない」

 かつてのタイトルホルダーが、クライマックスシリーズ(CS)のメンバー入りへ猛アピールした。15日、ヤフオクドームで行われたリーグ王者ソフトバンクの紅白戦。18日からのファイナルステージへ向けて4試合目となったゲームで結果を出したのは、2013年の首位打者、最多安打の長谷川勇也外野手だった。

 紅組の「7番左翼」で出場すると、初回、1点を先制して迎えた2死満塁のチャンスで、寺原から左翼越えの走者一掃の適時二塁打を放った。さらに4回には、今季の最優秀防御率に輝いたセットアッパー・岩嵜翔から左翼ポール際スタンドへと飛び込むソロ本塁打。

 2安打4打点の活躍に「試合に出られるチャンスは自分で増やすしかない。そういうヒットになったんじゃないかなと思います」と言い、「(岩嵜)翔から打ててよかった。タイトルホルダーから打ったので自慢したい」と笑わせた。

 主砲の柳田悠岐が右脇腹の肉離れでチームを離れており、復帰出来るかは微妙な状況にある。達川光男ヘッドコーチによれば、ファイナルステージ初戦前日の17日に柳田をメンバー入りさせるかを最終決定させるとのことだが、柳田を欠くことになれば、外野の枠が1つ空くことになり、その座を埋める存在が必要となる。

 今季はシーズンのほとんどをファームで暮らし、1軍では23試合で37打数8安打の打率.216、2本塁打と、2008年の1軍定着後ワーストの成績となった長谷川勇だが、2013年には198安打、打率.341をマークした実力者である。「試合に出た中で自分のバッティングを出し切れるようにしたいと思います」と語る背番号24が、仮に柳田不在となった場合に、穴を埋める存在となるのだろうか。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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