これもソフトB流育成方法の1つ!? CS前の全体練習に若手が“助っ人”参加

練習後には工藤公康監督が直々にアドバイス【写真:藤浦一都】
練習後には工藤公康監督が直々にアドバイス【写真:藤浦一都】

2年目捕手と育成4選手が参加、工藤監督が直々にアドバイス送る

 16日のソフトバンクの全体練習に、フレッシュな顔ぶれが揃って参加した。ケース打撃のランナー要員として招集されたのは2年目の捕手・谷川原健太と4人の育成選手。さらにケース打撃の投手として、伊藤祐介と長谷川宙輝の育成2投手も参加した。

 高波文一3軍外野守備走塁コーチの引率のもと、ヤフオクドームにやってきたのは2年目の谷川原と森山孔介、松本龍憲、田城飛翔、清水陸哉という4人の育成“1年生”選手。ケース打撃でランナー役を務めるための“助っ人”参加だったが、1軍メンバーの練習の合間をぬって、ゲージに入っての打撃練習や守備練習を行い、1軍コーチ陣からさまざまなアドバイスを受けた。

 松本は「最初は緊張して動きが硬かったですが、いろいろな選手に声をかけていただいて硬さがなくなりました。リーグ優勝した1軍のプレーを間近で見ることができて、すごくいい経験になりました」と初々しく語った。

 また、練習後には工藤公康監督がおよそ10分に渡って直々にアドバイスを送る場面も見られた。工藤監督は一人一人に練習の感想を聞いたうえで、それぞれに合わせて話をしたという。

 松本は「拓也さんが自分のタイプを活かしてしっかり右打ちをしているところがすごいと思ったのですが、工藤監督からは『野球は頭を使ってやるもの。常に考えながらプレーするように』と言っていただいきました」と話す。また、ケース打撃の投手を松本裕樹と小澤怜史が務め、育成からも伊藤祐介、長谷川宙輝という2人の左腕が参加した。

 周りから見れば些細な経験かもしれないが、育成選手にとっては来季へのモチベーションにもつながる大きな財産となるだろう。ソフトバンクには千賀滉大、石川柊太、甲斐拓也を筆頭に多くの育成出身選手が在籍するが、このような経験を積ませることもソフトバンク流育成方法の1つなのかもしれない。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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