鷹・工藤監督、柳田のCS初戦欠場明言「ベンチに入らない」 4番内川起用へ

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

18日に楽天とのCSファイナルS第1戦、「状態はみんな上がってきている」

 雌雄を決する決戦が始まる。パ・リーグを制したソフトバンクと、西武を倒して勝ち上がってきた楽天が戦うクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージが18日、ソフトバンクの本拠地ヤフオクドームで行われる。夏場まで首位を激しく争ってきた2チームによる頂上決戦には、果たしてどんな結末が待ち構えているのだろうか。 

 約10日間あった調整期間を、ヤフオクドームでの練習にあて、紅白戦などで実戦感覚を維持させてきたソフトバンク。ファイナルステージ初戦の前日となった17日も本拠地で軽めの練習を行い、試合に備えた。練習終了後、工藤公康監督は「状態はみんな上がってきているかなと思います」と、チームの仕上がりに自信を見せた。 

 シーズン終盤に右脇腹を肉離れした柳田悠岐外野手は回復が間に合わず、復帰が見送られた。指揮官は「だいぶ良くなっているとは聞いていますけど、まだ痛みが残っていると。明日からはベンチには入らない、明日はベンチには入らないということです」と初戦の欠場を明言。「そこ(CS中のベンチ入り)は可能性はあります」と、ファイナルステージ中の復帰に、かすかな希望を残した。 

 4番には、左手親指の剥離骨折から復帰したばかりの内川聖一を据えることを明言した工藤監督。「(4番で)行く予定にしています。状態も上がってきているし、特打をしたりしているときの集中力というか、クライマックスにかける思いというのは凄く伝わってくるものがる」とし「柳田くんがこういう形で出られないということで、打線のつながりも考えると、4番の内川くん、その前後の打者がすごく大事になってくるんじゃないのかなと思っています」と4番を中心とした中軸の働きをポイントに置いた。 

 練習開始前には、選手らを集め「自信と誇りを持つように」と説き「しっかりどこのチームにも勝ち越してこれたという自信と、ペナントレースを優勝したというプライド、誇りというのはしっかり持って戦うべきだと思います」。 

 リーグ優勝チームとして1勝のアドバンテージを持ってスタートさせるファイナルステージ。「初戦はすごく大事だと思います。1勝のアドバンテージがあるというところもありますけど、1つ勝てば、かなり有利だというのは間違いない。なので、明日は全力で勝ちにいきます。1つも負けるつもりはないので、全部勝ちに行きます」と話し、工藤監督は表情を引き締めていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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