前田健太も「秘密兵器に」 カブス監督が“異次元”ドジャース救援陣に重圧

ドジャース・前田健太【写真:Getty Images】
ドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

ドジャース2連勝で第3戦へ、カブス・マドン監督がド軍救援陣に脱帽

 17日(日本時間18日)にナ・リーグ優勝決定シリーズ第3戦を迎えるカブスとドジャース。シカゴで行われる一戦を前に、カブスの名将ジョー・マドン監督がドジャースのブルペン陣にプレッシャーを感じていることを告白し、「秘密兵器としてマエダが加わった」と前田健太投手のここまでの活躍を称賛している。

 昨季ワールドシリーズを制したカブスはここまでドジャースに2連敗。いずれの試合もドジャース救援陣の前に無安打無得点に封じ込められている。地区シリーズで2試合で無安打無失点と好投した前田はカブスとのリーグ優勝決定シリーズの初戦に登板。ここでも1イニングで完全投球を見せて自身ポストシーズン2勝目を手にした。

 その活躍は敵将の目にも明確な脅威と映っているようだ。試合前日会見では「間違いなくドジャースブルペンはこのプレーオフで別次元にいるようだ。それが現状にどのように変化をもたらしているのか、そして、試合序盤から(カブスに)切迫感を作り出しているのか?」との質問に、「そうだ」と重圧を感じていることを素直に認め、「彼らはずっと素晴らしい。彼らはいいよ。彼らが全てにおいてナ・リーグを牽引していると思う。我々は3番手のようだよ。すでに話しているが、彼らは今、勢いに乗っている。我々は間違いなく再編しなければいけない。我々には向上させなければいけない点が幾つかある。彼らのブルペンの仕事ぶりには完全に敬服しているところだ」と脱帽した。

 カブスはドジャースとの第1戦、第2戦ともに中盤以降の失点で逆転負け。ここまで救援陣の成績に差が出ており、百戦錬磨の上原浩治投手も9月上旬に体調不良から懸命のリハビリを続けてきたが、同シリーズの25人のロースターから外れている。

 マドン監督は「我々は対抗するために明確な修正をしなければいけない。彼らは優秀だ。特にモローは密かな武器になっている。現在リリーフのマエダも間違いなくそこに加わっている」と両投手の活躍を称賛。さらに守護神ジャンセンについて「彼らのクローザーが要だ。この男の能力といったら、間違いなくちょっとした異次元だ。彼は回跨ぎを最小投球でこなせてしまうんだ。それが彼の魅力だ」と賛辞を贈った。

 それでも「全ての状況から、我々はもっといい仕事をしなければいけない。自分の選手を信頼している。修正して、明日は奮起するだろう」と巻き返しを誓った指揮官。ここまでポストシーズンで怒濤の5連勝と波に乗っているドジャースの「勝利の方程式」が第3戦でも立ちはだかるのか。それとも昨季のワールドシリーズ王者が攻略するのか。決戦の行方が注目される。

(Full-Count編集部)

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