田中将大の勝負強さに地元メディア脱帽「アストロズ制圧」「タナカのおかげ」

アストロズ戦で無失点の好投をみせたヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
アストロズ戦で無失点の好投をみせたヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

大一番でまたしても快投、「今夜のピッチングは十分すぎる出来だった」

 18日(日本時間19日)に本拠地で行われたアストロズとのリーグ優勝決定シリーズ第5戦に先発し、7回3安打1四球8奪三振無失点と快投したヤンキースの田中将大投手。チームは5-0で勝利し、敵地2連敗の後、本拠地で3連勝を飾った。2勝2敗のタイで迎えた大一番で、またしても勝負強さを見せつけた右腕を地元メディアは絶賛。ワールドシリーズ(WS)進出王手は「タナカのおかげ」と伝えている。

 王手をかけるか、かけられるか――。結果次第で置かれる状況が大きく変わる第5戦の主役は田中だった。2連敗で迎えたインディアンスとの地区シリーズ第3戦でも、崖っぷちのヤンキースを救う快投を見せていた日本人右腕が、またしても輝いた。

 これまで苦手としてアストロズ相手に7回3安打無失点8奪三振。2点リードで迎えた5回1死一、二塁のピンチではスプリンガー、レディックを連続三振に打ち取り、雄叫びを上げるなど、気迫十分の投球だった。8年ぶりのワールドシリーズ進出へと王手をかけるエースの仕事。今季は好不調の波が激しく、辛辣なニューヨークメディアから痛烈な批判を浴びることもあった田中だが、このポストシーズンでは圧巻の投球で絶賛の嵐を引き出している。

 MLB公式サイトは「タナカの快投でワールドシリーズまであと1勝だ」とのタイトルでこの試合について伝え、「あの(アストロズの)素晴らしいラインナップを前に、確かにアストロズはチャンスを作ったが、3度もスコアリングポジションにランナーを進める中でもタナカは立て続けにピンチを切り抜けた」と、ピンチでさらにギアを上げる右腕の投球を称えた。

 地元紙「ニューヨーク・タイムズ」も「田中がアストロズを制圧し、ヤンキースは天敵を倒した」と速報し、「田中の今夜のピッチングは十分すぎる出来だった」としている。また、米誌「スポーツ・イラステレイテッド」は「ヤンキースのマサヒロ・タナカはア・リーグ優勝決定シリーズ第5戦で勝利し、アストロズを黙らせた」と絶賛。「ヤンキースはマサヒロ・タナカの素晴らしい投球のおかげで、アストロズとの対戦成績を3勝2敗とリードしている」と報じている。

 大舞台で真価を発揮し続ける田中。その絶大な勝負強さに、地元メディアも脱帽するしかないようだ。

(Full-Count編集部)

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