ソフトB千賀が悔やんだ「1球」 “逆転突破”へ「出番があるなら…」
第2戦で7回途中2失点も敗戦投手「僕も拓也も未熟なところが出た」
ソフトバンクの千賀滉大投手が悔しい敗戦を喫した。19日、本拠地ヤフオクドームで行われた楽天とのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ。初戦を落としていたソフトバンクは、今季の最高勝率右腕にマウンドを託したが、味方打線の援護に恵まれず。7回途中6安打2失点で敗戦投手となり、チームも2連敗となった。
「とにかくしっかり投げるというのは出せたかなとは思います。走者は出しましたけど、しっかり粘れたかなとは思います」
試合後、千賀がこう振り返ったように、右腕のピッチングは決して悪いものではなかった。初回1死二塁で、右翼・川島が銀次の右前安打を後逸し、先制点を献上したものの、ここを最少失点で凌いだ。2回以降も走者は出しながらも、150キロを越える真っ直ぐとフォーク、スライダーなどで得点は与えなかった。
惜しむらくは7回。先頭の聖沢の三遊間のゴロが内野安打となり、岡島に犠打を決められて1死二塁。ここで2ボール2ストライクと追い込んだところで嶋に左中間を破られた。勝ち越しの適時二塁打。「アレは僕と(捕手の甲斐)拓也のまだまだなところが出た。悔いの残る1球です。打たれたということは原因はある。僕も拓也も未熟なところが出たのかなと思う」と悔やんだ。
18日の初戦で2得点だった打線は、この日も内川のソロの1点しか奪えず、競り負け。連敗となり、アドバンテージを含めても1勝2敗と黒星が先行してしまった。ただ、千賀は「ヤンキースみたいなこともある」と米MLBのア・リーグ優勝決定シリーズでアストロズに連敗スタートし、そこから3連勝で王手をかけた名門球団を例に出し「まだ終わりじゃない。明日からはみんなを応援して、出番があるなら、チームの役に立てればいい」。好投した右腕が、再びマウンドに上がる機会はやってくるだろうか。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)