楽天エース則本、雪辱の舞台へ CS初戦KOも「また登板のチャンスもらえた」

楽天・則本昂大【写真:荒川祐史】
楽天・則本昂大【写真:荒川祐史】

CSファースト西武戦でまさかのKOも楽天は突破「チームメートにはすごく感謝してる」

 楽天が、エースで日本シリーズ進出に王手をかける。クライマックスシリーズ・ファイナルステージで、リーグ王者ソフトバンクを相手に連勝スタートを切った楽天は20日の第3戦で、エース則本昂大投手が先発する。19日の第2戦前にキャッチボールなどで調整を行った則本は「自分はやれることをやって、次に繋げられたらと思います。とにかくいつも言っているように、勝つことだけを考えてやりたいと思います」と語った。

 このままで、終わるわけにはいかない。仲間たちからもらった雪辱の舞台だ。10月14日、西武とのファーストステージ初戦。当然、大事な試合を任された則本だったが、まさかの大乱調だった。初回に2点、3回には大量5点を失い、7安打6四死球で7失点。4回でノックアウトされ、チームも大敗を喫した。劣勢に立たされたチームだったが、2、3戦目に勝利して逆転でファーストステージを突破。右腕にも、再び登板の機会が巡ってきた。

「チームが勝ったのでここにいる。そういった意味ではチームメートにはすごく感謝しているし、またこうやって登板のチャンスをもらえたと思うので、一生懸命投げるだけです」

 6日前の悔しさ、不甲斐なさを晴らすのは、ここしかない。勝てば、ファイナル突破に王手をかける。強い思いを抱いて、則本はマウンドに上がるだろう。

 対するソフトバンク打線は、初戦で2得点、2戦目で1得点と元気がない。得点は全てソロ本塁打であげたものだ。第2戦の試合前、則本は「昨日(第1戦)は、やはりホームランがソロだったから救われた部分はあったと思う。やっぱりホームランは出るとは思うので、そこで出来るだけ無駄なランナーを出さないようにしていけば、点数は少なく抑えられると思う。そこをしっかりやっていければいいかなと思います」と語った。

 6四死球を与えた前回のようなピッチングは厳禁。ストライク先行、真っ向勝負で、右腕が鷹打線をねじ伏せにかかる。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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