1988年世界一監督ラソーダ氏「素晴らしい」 WSで日本人投手2人に抱く期待

ドジャース・前田健太(左)とダルビッシュ有(右)【写真:Getty Images】
ドジャース・前田健太(左)とダルビッシュ有(右)【写真:Getty Images】

高校時代から惚れ込むダルビッシュのPS好投絶賛、救援・前田にも「とてもエキサイトする」

 19日(日本時間20日)に敵地で行われたカブスとのリーグ優勝決定シリーズ第5戦に大勝し、4勝1敗で1988年以来22度目のリーグ優勝を飾ったドジャース。昨年はあと一歩で逃したワールドシリーズ進出を決め、歓喜のシャンパンファイトに沸いた。

 喜びを爆発させるチームを嬉しそうに見守ったのは、殿堂入りの名将で現在はドジャースの特別アドバイザーを務めるトミー・ラソーダ氏だ。前回ワールドシリーズ制覇を果たした1988年にチームを率いた元指揮官は、ポストシーズンで活躍を続けるダルビッシュ有、前田健太の日本人2投手の働きについて「目を見張るものがある。2人を含む投手陣の活躍は素晴らしい」と相好を崩しながら大きくうなずいた。

 本来は先発ながら、ポストシーズンでは中継ぎの“切り札”として、5試合連続無失点の前田。カブスとのリーグ優勝決定シリーズでも3戦に投げ、いずれも3者凡退で締めた。積極的にストライクゾーンを攻めるスタイルで、相手打者をなぎ倒す右腕の姿に、元優勝監督は「とてもエキサイトする。役割が変わっても、物ともしない仕事ぶりだ」と感心した。

 秘めるポテンシャルの高さに惚れ込み、高校時代から見続けてきたというダルビッシュに話が及ぶと「こちらが期待していた通りの働きをしてくれている。彼が高校時代から願っていたシーンが、ようやく現実のものとなった」と声を弾ませた。

 自らが陣頭指揮を執り、世界一に導いてから29年。ワールドシリーズ優勝から遠ざかっていた名門ドジャースが悲願達成まであと一歩と迫っている。

「2人にはワールドシリーズでの活躍も期待しているよ」

 ドジャースの基礎を築いた“レジェンド”を喜ばせるためにも、あと4勝し、世界一の称号を手に入れたい。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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