ダルビッシュ、大一番のWS第3戦先発へ“自然体” 日本S前の心境と「全然違う」

公式会見に臨んだドジャース・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】
公式会見に臨んだドジャース・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

初戦前日の会見参加、アストロズは「やりづらい」も「そこを楽しみに投げる」

 ドジャースのダルビッシュ有投手が23日(日本時間24日)、ワールドシリーズ開幕前日に行われる公式会見に臨み、日本ハム時代に経験した日本シリーズと比べると「今はどっちかっていうと全然落ち着いています」と落ち着いた口調で話した。

 世界一決定シリーズの初戦を翌日に控えた心境を問われた右腕は、「(いつもと)変わらないです」と淡々と答えた。努めてクールに振る舞っているわけではなく、あくまで自然体。実は、これにはワケがある。

 子供の頃、少年ダルビッシュが夢見ていたのは、日本でプロ野球選手になることだった。「日本で日本一になるっていうのが一番の目標だった」という右腕にとって、日本ハム時代の2006年に初めて日本シリーズの舞台に立ち、優勝した時の方が「目標」を達成した感覚が強かった。当時と今の心境は「全然違います」と言い切る。

 もちろん、世界一決戦を前に感情が入っていないわけではない。「最後まで勝っていたいという気持ち」は常に持ち続けている。その結果として見えるのが、ワールドシリーズ優勝=世界一。この心境の違いは、メジャーでプレーすることを目標としていたわけではなく、少しでも高いレベルでの戦いを求めた結果、たどり着いた地だという背景も多分に影響しているのかもしれない。

 対戦相手は、レンジャーズ時代に「ずっと鎬を削ってきた」アストロズだ。ア・リーグ西地区、しかも同じテキサス州に本拠地を置くライバルチームとして、これまで14試合に先発した。互いに手の内を知る相手だが、「正直、ヒューストンとやりたかった」と笑顔。対戦が楽しみな打者を問われると「全員。あそこのいいところは、1人ひとりのスカウティングリポートが偏っていないところ。すごく投手としてはやりづらいところなので、そこを楽しみに投げられたらと思います」と続けた。

 最高のライバルと戦う世界一決定戦。最後に勝って笑顔でシーズンを締めくくれるよう、第3戦は全力で勝利のリレーをつなぐ。

(Full-Count編集部)

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