清宮は7球団競合でハム、ソフトB工藤監督は抽選3連敗 各球団ドラ1が決定

日本ハムが交渉権を獲得した清宮幸太郎【写真:篠崎有理枝】
日本ハムが交渉権を獲得した清宮幸太郎【写真:篠崎有理枝】

DeNAは一本釣りで東を指名、日ハムは木田GM補佐が清宮の交渉権引き当てる

 プロ野球ドラフト会議が26日、都内のホテルで行われ、12球団のドラフト1位指名選手が決まった。

 このドラフトで最大の注目だった早実高の清宮幸太郎内野手はロッテ、ヤクルト、日本ハム、巨人、楽天、阪神、ソフトバンクの7球団が指名。社会人ナンバーワン投手の呼び声が高かったJR東日本の田嶋大樹投手にはオリックス、西武の2球団が、高校生ナンバーワン捕手の広陵高の中村奨成捕手には広島、中日の2球団が指名し、競合となった。11球団が重複指名となる中で、DeNAだけが立命館大の東克樹投手の単独指名に成功し、一本釣り。真っ先に交渉権を確定させた。

 抽選はまず、95年のPL学園の福留孝介(現阪神)に並ぶ高校生最多タイの7球団が指名した清宮から。ウエーバー順で上位のパ・リーグ最下位のロッテ・山室球団社長がまずクジを引き、ヤクルト・小川新監督、日本ハム・木田GM補佐、巨人・高橋監督、楽天・立花球団社長、阪神・金本監督、ソフトバンク・工藤監督の順にクジを引いた。司会の合図によって一斉にクジを開けると、日本ハムの木田GM補佐が力強く右手を突き上げ、ドラフト最大の注目株だった清宮の交渉権を獲得した。

 続く抽選となった田嶋は、オリックス・福良監督が当たりクジを引いて交渉権を得ると、中村は広島の緒方監督がクジを引き当て、交渉権は地元球団が獲得した。

 抽選を外した8球団は続いて、外れ1位の指名に。ここでも重複指名となり、履正社・安田尚憲内野手にロッテ、阪神、ソフトバンクの3球団が指名。九州学院の村上宗隆捕手にヤクルト、巨人、楽天が指名し、こちらも3球団が競合となった。注目されていたヤマハ・鈴木博志投手は中日が外れ1位で単独指名に。西武は明治大の斎藤大将投手を指名した。再びの抽選となると、安田はロッテ・山室球団社長が当たりクジを引き当て、村上はヤクルト・小川球団社長がクジを引いて交渉権を確定させた。

 2度目の抽選も外した4球団が外れ外れ1位の指名へ。巨人は中央大・鍬原拓也投手、楽天は岡山商科大・近藤弘樹投手をそれぞれ指名し、交渉権が確定。だが、仙台大の馬場皐輔投手には清宮、安田を相次いで外した阪神とソフトバンクがそれぞれ指名。3度目となった抽選では阪神・金本監督がクジを当てて、ようやく交渉権を確定させた。

 一昨年の高橋純平、昨年の田中正義と2年連続で抽選に当てていたソフトバンクの工藤監督は、まさかの抽選3連敗。外れ外れ外れ1位で山形の鶴岡東高・吉住晴斗投手を指名し、これで12球団のドラフト1位が全て出揃った。

(Full-Count編集部)

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