ド軍痛手 マエケン第3戦の42球熱投が第4戦に影響 指揮官は起用しない方針

ドジャース・前田健太【写真:Getty Images】
ドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

第4戦はマエケン“不在”、先発ウッドにプレッシャー

 27日(日本時間28日)のワールドシリーズ(WS)第3戦で好救援を見せたドジャースの前田健太投手について、デーブ・ロバーツ監督は試合後、28日(同29日)の第4戦で起用しない方針を示した。

 この日先発したダルビッシュ有投手がまさかの乱調で2回途中4失点で降板。前田は2回2死二、三塁のピンチで緊急登板すると、強打者コレアをわずか2球で右飛に仕留め、以降、2回2/3を無失点に抑える好投を見せた。アストロズ打線の勢いを止めるピッチングでチームを鼓舞したが、打線の反撃も及ばず、3-5で敗戦。ドジャースは2連敗で1勝2敗となった。

 この日42球を投じた前田はこれでプレーオフ7試合(9イニング)連続無失点。救援の柱として強烈な存在感を放っているが、この日のスクランブル登板は第4戦に影響を及ぼす事態となった。試合後の記者会見でロバーツ監督は「我々は昨日オフを取ったばかりだ。それに先発が5アウトで降板してしまえば、何とかして残るイニングをカバーしなければいけない。明日は全員登板可能、ただしケンタは含まずだ。アレックス(・ウッド)は長いイニングを投げる必要がある」と語り、前田を第4戦で起用しない方針を示した。

 一方、ESPNは前田が第4戦に登板できないことで、先発のウッドにプレッシャーを与えると分析。この1か月で1試合しか登板していない左腕にとって、長いイニングを期待するのは「無理な注文」とレポートした。

 負ければ王手をかけられる一戦でドジャース投手陣は踏ん張ることができるか。プレーオフで評価を一気に高めた前田を戦力として計算できない状況は、ドジャースにとって大きな痛手となりそうだ。

(Full-Count編集部)

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