ダルビッシュ「終わったこと」 ドジャース快勝で2勝2敗、本拠地で世界一へ

ドジャース・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】
ドジャース・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

試合前の円陣で「君のために勝とう!」、宣言通りの快勝でWSは第6戦以降に決着へ

 ドジャースは28日(日本時間29日)、敵地で行われたアストロズとのワールドシリーズ(WS)第4戦に6-2で勝利し、2勝2敗のタイに戻した。先発ウッドが5回2/3を1失点と力投すると、打線が同点の9回に一挙5得点と爆発。WSが本拠地ドジャースタジアムに戻る第6戦以降までもつれることが決まった。

 27日(同28日)の第3戦では、先発のダルビッシュがまさかの炎上。1回2/3を6安打4失点1四球と打ち込まれ、試合も3-5で敗れた。さらに、思いもよらぬ騒動も。2回に先制弾を放ったグリエルが、ダグアウトに戻ってから両目尻をつり上げる仕草を見せたことで、アジア系の人々を侮辱する差別行為として批判を浴び、来季開幕から5試合の出場停止処分を受けた。一人の選手の行動から、思わぬ形で注目を浴びるシリーズになってしまったが、ドジャースは翌日にしっかりと新たな一歩を踏み出した。

 ダルビッシュは第4戦の後、「終わったことなので」とだけ言い残して球場を去った。ただ、試合前、チームの結束を表す一場面で、右腕は輪の中心にいた。ダグアウトで円陣を組んだナインは、前日に敗戦投手となったダルビッシュに熱いメッセージを送っていたというのだ。

 試合後、ダルビッシュは自身のインスタグラムで、「『この試合は君のために勝とう!』。試合前の円陣で彼らはこう言ってくれました。素晴らしいチームメートに恵まれて、とても幸運に思います」と英語で投稿。コメント欄には、ファンからダルビッシュを含めたドジャースの選手たちを称賛する声が殺到した。

 試合前の宣言通り、見事に快勝したドジャース。最強左腕カーショーが先発する第5戦で王手をかけて、本拠地に戻りたいところ。第7戦までもつれれば、ダルビッシュが再び先発マウンドに上がる可能性もある。今季、両リーグ最多の104勝を挙げた最強軍団は結束を強めながら、29年ぶりの世界一へと力強く歩みを進めている。

(Full-Count編集部)

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