大舞台でサイクル王手 MVP候補アルトゥーベ「勝つなら10時間でも戦える」

アストロズのアルトゥーベ【写真:Getty Images】
アストロズのアルトゥーベ【写真:Getty Images】

5回に前田健太から同点3ランなど3安打4打点と大暴れ

 アストロズが29日(日本時間30日)、本拠地で行われたドジャースとのワールドシリーズ(WS)第5戦で延長11回の末、13-12で劇的なサヨナラ勝ちを収めた。5時間17分に及ぶ激闘で、5回の同点弾を含む3安打4打点と大暴れした“小さな巨人”ホセ・アルトゥーベ内野手は、「5時間ゲームなんて気にならない。勝つなら10時間でも戦える。一番大事なことは勝つことだから」と、戦いを終えてもなお闘志をむき出しにした。

 地元ファンから「MVP」の大合唱が鳴り響く中、3点を追う5回2死一、二塁。続くコレアに「ここはお前の見せ場だ」と背中を押され、アルトゥーベは打席へ向かった。対峙したのはドジャース2番手前田。フルカウントから7球目速球をフルスイングすると、打球は中堅スタンドへ同点3ランとなり消えた。

 4回の第3打席には中前打、7回の第5打席には左翼線二塁打を放ち、大舞台でサイクル安打達成にあと一歩に迫るなど、3安打4打点の活躍を見せた“小さな巨人”は「ネバーギブアップ。これが我がチームだ」と、先行されながらも2度追いつき、同点に追いつかれた後も跳ね返す粘り強さを持つチームに胸を張った。

 悲願の球団史上初の世界一に王手を掛ける大きな勝利だったが、まだ仕事が終わったわけではない。あと1勝。その後に大きな喜びが待っている。

「ドジャースを倒すために、1イニング1イニングしっかり戦わなければ。LAで一度勝っている。もう一度勝つんだ」

 敵地で迎える第6戦。地に足を着けながらも、本拠地で得た勢いをそのままに、一気に世界一の座をもぎ取りたい。

(Full-Count編集部)

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