侍U-15が4回26点コールド発進 2回打者3巡猛攻、代打満弾の宮本「甘い球来た」

侍ジャパンU-15代表の宮本拓実【写真:Getty Images】
侍ジャパンU-15代表の宮本拓実【写真:Getty Images】

宮本の満塁弾に伊藤監督「日本の選手が入れるとは」

「第9回 BFA U-15アジア選手権」が1日、静岡県伊豆市・志太スタジアムで開幕。日本は香港との初戦に臨み、26-0の4回コールド勝ちで快勝した。2日前から打撃フォームを修正した宮本拓実(宮城・仙台育英学園秀光中)が代打で満塁ホームランを放った。

 一振りで決めた。2回、2死満塁。打者3巡し、1番・内山壮真(石川・星稜中)の代打に送られた宮本。その初球にバットを振り抜くと、打球はライト後方へグングン伸びていった。

 両翼100メートル、中堅122メートルと広さ十分の志太スタジアムでスタンドに飛び込むグラウンドスラム。ホームを踏むと、仲間とハイタッチした宮本は「初球からいこうと思っていました。(ホームランは)狙っていたのもありますが、甘い球が来たので振り切りました」と喜んだ。

 伊藤将啓監督は「韓国の選手が(スタンドに)入れて、すごいなと話していたんですけど、日本の選手が入れるとは思わなかった。ボール(新軟式球「M号」)、飛びますね。硬式と同じような打球の伸びがあり、(これまでの軟式球と)違いますね」と話した。

 修正したフォームが当たった。伊藤監督は「タイミングがズレていた」と8月の一次合宿で指摘。合宿後、すり足のタイミングを試行錯誤するなど修正に励んだが、宮本は「あまり修正できなかった」と話す。今大会直前の二次合宿で右足を上げるフォームにし、いきなり、柵越えを放った。「自分でもよくなっていると思っている。それを続けて、自分のものにしたい」と手応えもつかんだ。

 投手登録だが、右ひじを痛めており、今大会は代打での出場が多くなりそうだ。それでも、「自分も試合に出ているつもりで、ベンチでもレギュラーというつもりでやっていきたいと思っている」と気持ちは前向き。「しっかり声を出して、全員野球をしていきたい。物事を冷静に考えて、自分のやるべきことをしっかり判断してやっていきたい」と、2戦目以降も役割を全うする。

(高橋昌江 / Masae Takahashi)

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