大一番で乱調、ダルビッシュに非難の声 Aロッドは「球種読まれた」と分析

ドジャース・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】
ドジャース・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

WS第7戦で2回途中5失点、ドジャースを世界一に導けず

 1日(日本時間2日)のワールドシリーズ(WS)第7戦で2回途中5失点(自責4)でKOされたドジャース・ダルビッシュ有投手に現地で批判する声が沸き起こっている。3勝3敗で迎えたアストロズとの最終決戦で期待に応えられず、チームに勢いをもたらすことはできなかった。序盤の5失点が重くのしかかったドジャースは打線も1得点に終わり、1-5で敗戦。29年ぶりの世界一を逃した。現地では「アストロズの選手は彼をMVPに選ぶだろう」と右腕を戦犯として挙げる記者も。一方、元強打者のアレックス・ロドリゲス氏は自身のツイッターでダルビッシュの球種が読まれていたと分析している。

 第3戦の登板では2回途中4失点でKO。そして雪辱を期して臨んだこの日も同じく2回途中で降板に追い込まれた。

 ダルビッシュは初回先頭のスプリンガーに二塁打を浴びると、ブレグマンの平凡なゴロを味方が一塁悪送球して失点。さらに無死三塁から一塁ゴロの間に2失点目を喫した。2回も立ち直ることができず、四球と二塁打で1死二、三塁とすると相手先発マッカラーズの二ゴロの間に3失点目。直後、2死三塁でスプリンガーに2ランを被弾し、5失点KOとなった。

 ドジャースはその後、継投でアストロズに追加点を許さなかったが、打線が1得点に終わって敗戦。ダルビッシュの5失点と打撃陣の不調が際立つ形となった。

 今夏のトレードで優勝請負人としてレンジャーズから加入したダルビッシュは勝負所のワールドシリーズ2登板で結果を残せず、批判が沸き起こる結果に。地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のアンディ・マッカロー記者は自身のツイッターで「このシリーズでダルビッシュがドジャースに与えたダメージは、途方もないもののように感じられる」とレポート。米ヤフースポーツの敏腕記者ジェフ・パッサンも「ダルビッシュはWS2試合続けて5アウトしか奪えなかった。アストロズの選手は彼をMVPに選ぶだろう」と綴った。

 また「ロサンゼルス・タイムズ」の公式ツイッターも「ダルビッシュによる想像もできない言語道断の登板は、ドジャースにWS制覇のチャンスをもたらすことはできなかった」と速報。一方、「ESPNロサンゼルス」の公式ツイッターでは「ダルビッシュは悪かった。ただ、ドジャースはこの試合に勝つには相手を完封するしかなかった。現実的ではない」と最終戦で貧打にあえいだ打線も敗因となったことを伝えた。

 そんな中、米FOXスポーツの解説を務める元ヤンキースのアレックス・ロドリゲス氏はアストロズ打線がダルビッシュの球種を読んでいた可能性に言及。自身のツイッターで「アストロズの打席のボディランゲージ、そして、ダルビッシュに対するアプローチから読み取る限り、彼(ダルビッシュ)はおそらく球種を読まれている。アストロズの打者はそこに付け込んだのだ」と分析した。

 いずれにせよ、大一番でその投球を攻略されてしまったダルビッシュ。大一番での乱調はドジャースのファンの中でも苦い思い出として刻まれることになった。

(Full-Count編集部)

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