柳田に憧れる侍U-15代表の加藤、先制打で“主役”に「できることを最大限に」

侍ジャパンU-15代表の加藤陸久【写真:Getty Images】
侍ジャパンU-15代表の加藤陸久【写真:Getty Images】

フィリピンにコールド勝ち、流れを変える先制打は「走塁ミスを取り返そうと…」

 静岡県伊豆市・志太スタジアムで開催されている「第9回 BFA U-15アジア選手権」は2日、大会2日目を迎え、侍ジャパンU-15はフィリピンに10-0の5回コールド勝ちを収めた。0-0の均衡を破ったのは、初戦から好調の5番・加藤陸久(神奈川・文命中)のバットだった。

 3回まで走者を出すものの、ホームを踏むことができなかった日本。0-0で迎えた4回、無死一塁で加藤が打席に向かった。

「その前に走塁ミスをしていたので、自分のバットで取り返そうという気持ちがあった」

 2回の先頭打者として、四球で出塁した加藤はボークで二塁に進んだ。6番・山城航太郎(福岡・高宮中)は投飛に打ち取られ、7番・濱田世(高知・高知中)はサード内野安打。一塁への送球が逸れる間に加藤は三塁を狙おうとしたが、ボールが二塁へ送られてタッチアウト。このプレーでチャンスを潰していただけに燃えるものがあった。

 場面は4回に戻り、無死一塁。加藤への2球目で一走・平尾柊翔(埼玉・大石南中)が盗塁。その後、ファウルで粘り、カウント2-2からの8球目をセンター右にはじき返した。相手中堅手が飛びついたが、捕ることができず、打球は外野を転々。その間に三塁も蹴って、ホームに駆け込んだ。ランニング2ランホームラン。自らの走塁ミスもあり、悪かった流れを変える大きな一打となった。

「最初は硬かったけど、ベンチから『自分のバッティングを!』という声があったので、何も考えないで、自分のバッティングをしました」

連日攻撃のキーマンに、日の丸は「憧れていた面もありますが、少し重い感じも」

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