「NPBのレベルは本当に高かった」“G最強助っ人”回想、MLBに通用した5選手

そのほかに挙げた4選手は? 「メジャーで生き延びることができただろう」

 また同氏はそのほかに4人の名前を列挙。「アキヤマだけじゃない。ヨシムラ、エガワ、カープの左利きのオオノ、エンドウ。この5人は間違いない。絶対にメジャーで生き延びることができただろうね。オオノとエンドウはどれだけ勝ち星を重ねることができたか、わからないけれど。アメリカでもっと成長できたかもしれないね」と語った。

 巨人でクロマティ氏と共に戦った吉村禎章氏は送球、スピード、バッティングで当時のメジャーで通用するレベルだったという。味方選手との激突による左膝靭帯断裂の重傷を乗り越えた後は、代打として勝負強さを見せつけた吉村氏。巨人一筋でプレーし、通算1349試合に出場。3253打数964安打で打率.296、149本塁打、535打点の成績を収めた。

 またクロマティ氏がメジャーの先発ローテの一角を担えたと評した江川卓氏は1981年に20勝を挙げるなど、通算266登板で135勝72敗、3セーブ、防御率3.02をマーク。一方、沢村賞投手の大野豊、遠藤一彦両氏はクロマティ氏とは敵同士で対戦。大野氏は広島一筋で707試合に登板。148勝100敗、138セーブ、防御率2.90を記録した。また、切れ味抜群のフォークボールを武器とした遠藤氏は大洋(現DeNA)一筋で460試合に登板し134勝128敗、58セーブ、防御率3.49の成績を収めた。

 1995年に野茂英雄投手がドジャースで鮮烈デビューを飾り、日本人メジャーリーガーの門戸を開いた。だが、野茂氏以前にもアメリカを沸かせる可能性がある実力者がいたと、NPBとメジャーを知るクロマティ氏は証言をしていた。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

CATEGORY