日ハム中田が残留発表、国内FA権行使せず「一から頑張らなければいけない」
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悩んだ末に「最終的に家族としっかり話してこういう決断」
日本ハムの中田翔内野手が14日、札幌市内の球団事務所で記者会見を行い、今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使せず、残留することを表明した。
球団と交渉を重ねる中で、熟考を重ねた末に決意。日本一に輝いた昨季から一転、Bクラスに低迷したチームのために、再び北海道に優勝をもたらす働きをするつもりだ。
「この期間、有意義に過ごさせてもらい、いろんな方といろんな話をして、最終的に家族としっかり話してこういう決断をしました。一から頑張らなければいけないという気持ちです」
2008年ドラフト1位で大阪桐蔭から入団した中田は、3年目の11年にレギュラーに定着。栗山英樹監督が就任した12年から4番に座り、14年と16年には打点王のタイトルを獲得。13年から16年まで4年連続でベストナインに選出されるなど、球界を代表する打者になった。
昨季は自己最多の110打点を挙げて日本一に貢献したものの、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した今季は打撃不振に苦しんだ。129試合に出場して、打率.216、16本塁打、67打点と不本意な成績に終わった。プロ11年目を迎える来季は心機一転、巻き返しを図る。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)
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