「1度きりのチャンス」…マリナーズGMが大谷にゾッコン「球団の歴史が変わる」

日本ハム・大谷翔平【写真:石川加奈子】
日本ハム・大谷翔平【写真:石川加奈子】

大谷獲得のためなら元本塁打王クルーズの起用法変更も示唆

 日米間の新ポスティング制度が発効される見通しが立ち、いよいよ“二刀流”右腕・大谷翔平投手のメジャー移籍が現実味を帯びてきた。今夏自ら来日し、大谷獲得への意欲を隠さないマリナーズのジェリー・ディポトGMは22日(日本時間23日)、新しく始まったマリナーズ球団ポッドキャスト「ザ・ウィールハウス」に出演し、約41分の出演時間のうち15分以上にわたり、“大谷愛”を語った。

 来日して自身の目で大谷のプレーを確認したディポトGMは、二刀流継続を容認することを前提に、マリナーズと契約すれば、球団は喜んでDHネルソン・クルーズに週数回は外野守備に就かせると断言。クルーズは2014年に40本塁打でタイトルを獲得すると、3年連続で40本超えを記録。今季は39本塁打と大台に1本足りなかったが、119打点を挙げて打点王に輝いた。打線の核とも言えるクルーズの起用法を変えてまで、大谷に野手出場の機会を与えるという。

 マリナーズには、これまでイチローをはじめ、佐々木主浩、長谷川滋利、城島健司、岩隈久志、川崎宗則、青木宣親らが所属するなど、日本人選手とはなじみ深いチームだ。ディポトGMは「球団史に残る偉大な選手の中に日本人もいる。この経験を売り込みたい」と、親日球団であることを前面押しする予定だ。

 ここまで積極的に大谷愛を示すには理由がある。ディポトGMはこのチャンスを「1度きりの獲得チャンス」と位置づけ、「球団の歴史を変える」可能性もあると見ている。それだけに「最悪なのは、守りの姿勢に入りすぎて傍観者になってしまうこと」だとし、「もし機会があるのならば、我々はあらゆる手を尽くすつもりだ」と改めて参戦を宣言した。

 ディポトGMの情熱は大谷の心を動かすのか。大谷は早ければ12月1日(同2日)にもポスティングされ、その後21日間で移籍先が決まる。

(Full-Count編集部)

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