日本一から5位転落、日本ハムの外国人査定 昨年から軒並み成績が低下

日本ハムのブランドン・レアード【写真:石川加奈子】
日本ハムのブランドン・レアード【写真:石川加奈子】

シーズン途中にメンドーサは阪神へ、エスコバーはDeNAへ移籍

 開幕から不振に陥り、シーズンを通して低迷した昨季の王者・日本ハム。60勝83敗の借金23。借金33を抱えたロッテがいたことで、辛うじて最下位は免れたものの、昨季日本一に輝いた強さは影を潜め、苦しいシーズンを送ることになった。

 出足から躓いた。投打の柱であった大谷翔平は、昨季負った右足首の怪我でキャンプから出遅れ、投手として復帰のメドが立たない状態で開幕を迎えた。打者としては出場していたが、左太もも裏の肉離れで長期離脱。中田翔、レアードの主砲2人の状態も上がらず、打率4割をマークしていた近藤健介もシーズン途中に離脱。戦力が整わないままに黒星を重ねていった。

 低迷には、助っ人外国人たちの不振もあった。先発の一角として期待されていたルイス・メンドーサ投手は3勝しか挙げられず、夏場にはウェーバー公示されて、阪神へ移籍。エドウィン・エスコバー投手はトレードでDeNAへ移籍し、皮肉なことに移籍先のDeNAの日本シリーズ進出に貢献した。昨季は守護神として活躍したクリス・マーティン投手も故障離脱があり、40試合登板と昨季より大きく登板数を減らした。

 結果が伴わなかったのは、野手も同様だ。昨季の本塁打王のブランドン・レアード内野手は今季も32本塁打を放つなど存在感を見せたが、本塁打、打率.229に終わり、97打点はいずれでも来日3年目で過去2年をわずかに下回った。打線強化の起爆剤として期待され、シーズン途中に加入したヤディル・ドレイク外野手も35試合の出場にとどまり、打率.232、本塁打はわずか1本。終盤はベンチを温めることが多かった。

 ここでは、昨季の日本一から5位に転落した日本ハムの助っ人たちの成績と働きぶりを振り返ってみたい。
 
○ルイス・メンドーサ
20試合(17先発)3勝7敗0ホールド0ホールド 4QS 防御率3.97
99回2/3 106安打38四球8死球9本塁打56奪三振 WHIP1.44

 レンジャーズ、ロイヤルズを経て2014年に日本ハムに加入し、今季で来日4年目。メキシコ代表としてWBCにも出場して迎えた今季は開幕から勝ち星に恵まれなかった。防御率は過去3年とほぼ変わらない3点台後半だったが、20試合に投げて、わずか3勝止まり。チームが若手起用への舵を切ったことで先発の機会が減り、8月下旬にウェーバー公示。阪神が獲得に名乗りをあげ、移籍が成立した。

マーティンは今季限りで退団、レアードは昨季から打率が下降

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