ホークス嘉弥真は異例の“保留” 「今日は話をしにきただけ」と会見もせず

ソフトバンク・嘉弥真新也【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・嘉弥真新也【写真:藤浦一都】

今季は左キラーとして58試合登板、FAで巨人移籍の森福の穴を埋める

 ソフトバンクの嘉弥真新也投手が8日、ヤフオクドーム内の球団事務所で契約更改交渉を行ったが、サインすることなく“保留”となった。球団広報に「今日は話をしにきただけなので、コメントすることはありません」とだけ伝言を残し、交渉後に予定されていた会見も行わない異例の展開となった。

 今季、2年ぶり8度目の日本一に輝いたソフトバンクで飛躍を遂げた1人だった。昨季終了後に森福允彦投手がFA権を行使して巨人へ移籍。これに伴い、昨秋のキャンプから左サイドスローに挑戦して、これをモノにすると、左キラーとしての地位を確固たるものにした。日本ハム・大谷翔平らリーグを代表する左打者を打席に迎える場面でマウンドへ上がり、幾度となく窮地を脱してきた。

 キャリアハイとなる58試合に投げて2勝負けなし、14個のホールドをあげ、防御率は2.76の好成績をマークした。森福の穴を埋めて余りある活躍。大幅アップも見込まれていたが、一発サインとはならず。交渉を担当する三笠杉彦球団統括本部本部長は「また話をしましょうということ。今日はもともと話をするだけのつもりだったみたいですけど。いい評価はしていますので」と話していた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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