400万増の5600万円で更改のロッテ唐川 プロ10年も「いるだけの10年間」

契約更改に臨んだロッテ・唐川侑己【写真:細野能功】
契約更改に臨んだロッテ・唐川侑己【写真:細野能功】

来季飛躍誓った唐川、球団幹部期待「もっと出来る」

 ロッテの唐川侑己投手(28)が14日、ZOZOマリンの球団事務所で契約更改。5200万円から400万円増の5600万円(金額は推定)でサインした。今季は昨年の6勝を下回る5勝10敗で防御率も2点台から4.49と苦しんだが、21試合に登板。投球回も3季ぶりに100イニングを超えた。

「成績は残していないが(先発としての)規定(イニングは)投げられた。そこらへんの評価」と唐川。今季国内FAの権利を取得したが行使はしない。「10年間やったが、いるだけの10年間。とってもらったスカウト、周りのサポートと、恩返しができていない。2桁は1つの目安」と2011年の12勝以来の勝ち星を目標に掲げた。

 来季はプロ11年目とベテランの域にも入る。プロ通算65勝63敗で、キャリアハイは2011年の12勝だが、2桁勝利はその1年だけ。プロ野球選手として、もう一段上のステージに上がるには、1年間ローテーションを守っての2桁勝利はノルマとも言える。「彼のポテンシャルから(現状は)物足りない。もっと出来るでしょう。それを実現してほしい」と林球団本部長。肘の位置などフォームもいじり、球の質を上げる試みも続けている。

 年明けから2週間西野と初めてニュージーランドで海外自主トレも行う。例年はハワイだが、新任の清水投手コーチがニュージーランドナショナルチームを指導していた縁で実現した。調理師も初めて同行。「高たんぱく、低脂肪で食事の面でも意識を高くしていく」と勝負の年を見据えた。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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