DeNA乙坂「勉強になった」 メキシコWLで打率.410、ファン総立ちで別れ

DeNA・乙坂【写真:荒川祐史】
DeNA・乙坂【写真:荒川祐史】

最後の試合でも2点タイムリー、ファンは「来年も戻ってきて」

 メキシコで開催中のウインターリーグで大活躍を見せた横浜DeNAベイスターズの乙坂智外野手が14日(日本時間15日)に最終戦に臨み、地元ファンからスタンディングオベーションを浴びた。

 ヤキス・デ・オブレゴンの一員として出場していた乙坂は、本拠地でのハリスコ戦に「3番・左翼」で出場。5回にセンター前への2点タイムリーを放ち、4打数1安打2打点だった。チームは7-8で敗れたが、最後まで存在感を見せつけた。

 27試合に出場し、100打数41安打の打率.410、OPS(出塁率+長打率).967という圧巻の成績。8試合連続ヒットで締めくくった。9回に乙坂が打席に入った際には、決して観客数は多くなかったものの、ファンがスタンディングオベーション。その様子をリーグの公式ツイッターも紹介している。

 乙坂の最終戦の前には、球団が公式ツイッターに日本語で「ありがとう」の文字が入った感謝の“広告”を掲載。「トモ・オトサカ! 今シーズン、尽力そして献身してくれたね。ヤキスに来てくれたことを感謝します」とのメッセージを添えて、試合を観戦に訪れ、乙坂と一緒に写真を撮ろう、と呼びかけていた。実際に、スタジアムには日の丸のハチマキを付けたファンが多く訪れた。

 試合後には、地元テレビ局がYoutubeでインタビュー動画も公開。乙坂は「野球だけじゃなくて、生活面においても色んなことを本当にみんなに教えてもらったし、色んなことを経験して、すごくいい勉強になりました」と振り返り、「熱いというか、温かい声援をいただいて、なかなか勝てなかったんですけど、その中でもたくさんのお客さんに来ていただいて、熱いご声援いただいたんで。街を歩いても声をかけていただいて、オブレゴンが大好きになりました」とファンへの感謝の言葉を述べた。

 球団の公式ツイッターにはファンからのコメントが集まり「ありがとう! 来シーズンも戻ってきてくれることを願っているよ!」「ありがとう、オトサカ! 来年も戻ってきて」「もうケサディーヤをあげることはできないね」「なんて素晴らしい選手なんだ!」といったものから、「#ありがとう #さようなら」という日本語での別れの言葉や、「さようなら、カウボーイ」「何故去ってしまうの?」といった別れを惜しむものまであった。

 乙坂自身もインタビューで来年について聞かれ「もし必要としていただけるなら来たいですし、1年経って状況も変わるので分からないですけど、またプレーすることは本当に幸せなことだと思うし、光栄なことだと思います」と話した。大きな財産を持ち帰り、DeNAでのレギュラー争いに挑む。

【動画】最終戦では地元ファンからスタンディングオベーションを浴びた乙坂

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