日ハム復帰の鶴岡が有原に“15勝指令”「なんでこんなに勝ち星が伸びないのか」

日本ハムの入団会見に臨んだ鶴岡慎也【写真:石川加奈子】
日本ハムの入団会見に臨んだ鶴岡慎也【写真:石川加奈子】

エース候補の右腕に期待「どういう投手なのか早く知りたい」

 ソフトバンクからフリーエージェント(FA)宣言していた鶴岡慎也捕手が18日、札幌市内のホテルで日本ハム入団会見を行った。

 5年ぶりの古巣復帰で、年俸3000万円プラス出来高での2年契約(金額は推定)。背番号は日本ハム時代に着けていた「22」に決まった。

 日本ハムで4度、ソフトバンクで3度リーグ優勝を経験しているベテランは早速、有原航平投手に15勝指令を出した。受けてみたい投手の名前を問われると、来季4年目を迎えるエース候補の名前を真っ先に挙げた。

「対戦していて、どのピッチャーも素晴らしい球を投げていました。でも、特に有原投手。有原投手が15勝以上しないとチームの優勝はないと思いますので、彼の球を1回受けて、どういうピッチャーなのかなというのを早く知りたいですね」

 ルーキーイヤーの15年に8勝6敗で新人王を獲得し、16年には11勝を挙げた右腕。今季は初めて開幕投手を任されたが10勝13敗と伸び悩んだ。「すごい球を投げているのに、なんでこんなに勝ち星が伸びないのかなと思っていました」と鶴岡は率直な感想を明かした。

 その潜在能力の高さを認めるからこそ、ハッパをかける。「優勝する時は15勝以上するピッチャーがいるもの。彼がその先頭に立つピッチャー」と言い切った。

 大谷翔平投手が抜ける来季、他の投手陣がどれだけレベルアップできるかがチームの命運を握る。若手投手底上げのため、鶴岡は捕手陣と共闘するつもりだ。「いろんなキャッチャーとコミュニケーションをとりたいですね。ライバルだけど、チームが勝つには協力して情報交換をしないといけない」と語った。

 日本ハムが他球団のFA選手を獲得するのは05年の稲葉篤紀(ヤクルト)以来。そのオファーに心から感謝する鶴岡は古巣への恩返しを誓う。「栗山監督が僕を戻してくれたのは『絶対優勝する』『勝つ』という、それだけだと思いますので、優勝する、日本一になる、その強い思いでチームがしっかり回れるような潤滑油になっていけたらいいかなと思います」と力を込めた。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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