今季の守護神は移籍 DバックスGM、新加入の平野に「7、8、9回」を期待

オリックスから海外FAとなっていた平野佳寿【写真:編集部】
オリックスから海外FAとなっていた平野佳寿【写真:編集部】

実績十分の日本人リリーバーに期待「素晴らしいスプリットを持っている」

 オリックスから海外フリーエージェント(FA)権を行使してメジャー移籍を目指していた平野佳寿投手とダイヤモンドバックスが2年契約を結んだことが、22日(日本時間23日)に球団から発表された。今季93勝69敗のナ・リーグ西地区2位でプレーオフに進出し、ワイルドカードゲームでロッキーズを下したものの、地区シリーズではドジャースに敗れたダイヤモンドバックス。さらなる躍進へ向けて、実績十分の日本人リリーバーをチームに加えた。

 マイク・ヘイゼンGMはこの日、電話会見を行い、平野にセットアッパーかクローザーを任せるプランがあることを明かした。MLB公式サイトが伝えている。今季クローザーを務めたフェルナンド・ロドニーはFAとなり、ツインズと契約。そのため、63試合登板で3勝3敗25ホールド1セーブをマークしたアーチー・ブラッドリー、レイズからトレードで獲得したブラッド・ボックスバーガー(今季30試合登板で4勝4敗5ホールド)、そして平野の3人が終盤3イニングを担うことになるという。

「7、8、9回を投げることができる選手は3人いると思う。クローザーが決まった状態でスプリングトレーニングに突入するかは分からない。皆にどのような役割が最適なのか、見る機会を得ることができると思う」

 記事によると、ヘイゼンGMはこのように話したという。さらに、平野については「彼は主にファストボールとスプリットを駆使する。ファストボールは90マイル台前半、素晴らしいスプリット・フィンガー・ファストボールを持っており、カーブも投げる。3球種を織り交ぜるが、主な特徴はファストボールとスプリットだ。ストライクを投げる能力は良い」と絶賛。期待の高さがうかがえるコメントとなっている。

 日本では通算549試合に登板し、48勝69敗156セーブ139ホールド、防御率3.10と、救援投手として確かな実績を残してきた平野。現地メディアによると、年俸は2年総額600万ドル(約6億8000万円)で、1年毎に100万ドル(約1億1300万円)のインセンティブがつき、総額800万ドル(約9億600万円)に達する見込みとなっている。メジャーの猛者を切れ味抜群のフォークで仕留める姿が、開幕から見られるはずだ。

(Full-Count編集部)

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