「苦しむのを期待しています」にも笑顔、先輩から愛された大谷の魅力

札幌ドームで開いた記者会見で最後の1球を投げる大谷翔平【写真:石川加奈子】
札幌ドームで開いた記者会見で最後の1球を投げる大谷翔平【写真:石川加奈子】

先輩いじりを得意とする可愛い後輩にエール

 米エンゼルスに入団する大谷翔平投手の公開記者会見が25日、札幌ドームで行われた。先輩いじりを得意とする可愛い後輩に、中田翔内野手ら7人がビデオメッセージを寄せた。

「翔平! さんざんオモチャにしてくれてありがとうございました。向こうに行って厳しい先輩たちにビシバシ鍛えられて、苦しむのを期待しています。日本に帰って来たら食事ごちそうしてください」と語ったのは、入団は1年後ながら年齢では2歳先輩の有原航平投手だ。きつい言葉とは裏腹に、その顔には親しみのこもった温かい笑みが浮かんでいる。大谷は吹き出しそうになるのを堪えるように見入っていた。

 大谷にギャクを教えたと明かしたのは上沢直之投手。「野球では何も教えることはできなかったですけど、僕はギャクというか、しゃべりを教えることができたと思います。この前のエンゼルスの会見で『トラウトの27番が欲しかったけれど、17番にしました』というセリフを聞いて、このジョークを言えたのは僕のおかげだなと思いました。あの大舞台でどこまで活躍できるのかと期待に胸を膨らませています」と愛情たっぷりに語った。

 ビデオメッセージが終わると、中島卓也内野手、鍵谷陽平投手、近藤健介捕手がグラウンドに登場した。花束を贈呈された大谷は「控室で会いましたけど、別件で来ていると話していたので」と“サプライズ”に驚いた様子。「『ついでだけどな』って言われましたけど」とうれしそうに明かし、先輩たちの粋な計らいに感謝した。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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