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強打で高校野球を席巻した智弁和歌山 名門復活の鍵を握る存在

90年代後半から00年中盤にかけ、甲子園で一時代を築いてきたチームが、ここ5年での甲子園での勝利数はわずかに1勝。しかも、12年まで8年連続で出場していた夏の甲子園を13年から2年連続で逃すなど、ここ数年は足音すら聞こえてこなかった。だが、今夏の甲子園でそんな寂しい空気は一気に取っ払われたような気がする。

智弁和歌山・文元洸成(左)、冨田泰生【写真:沢井史】
智弁和歌山・文元洸成(左)、冨田泰生【写真:沢井史】

2012年まで8年連続で夏の甲子園出場も、13年から2年連続で出場逃す

 90年代後半から00年中盤にかけ、甲子園で一時代を築いてきたチームが、ここ5年での甲子園での勝利数はわずかに1勝。しかも、12年まで8年連続で出場していた夏の甲子園を13年から2年連続で逃すなど、ここ数年は足音すら聞こえてこなかった。だが、今夏の甲子園でそんな寂しい空気は一気に取っ払われたような気がする。

 初戦の興南戦。3回にいきなり6点を奪われる苦しい展開だったが、2点を返した5回に3番の林晃汰が、1年生ながらキレのある変化球と速いストレートを持つ宮城大弥投手から特大の2ラン。変わった上原麗男から冨田泰生が2ランを叩き込み同点に。以降も相手のスキにつけ込み、9-6で逆転勝利を挙げた。2回戦で接戦の末、大阪桐蔭に敗れはしたが、最近気になっていた全体的な“物足りなさ”はあまり感じなかった。

 その前チームから多くの野手が残り、出発した新チーム。プロ注目の打者である林は夏の甲子園直後に右ひじの疲労骨折が判明し、即手術を行った。秋はリハビリに専念するためベンチに入ることはなかったが、その間にも強打の打線を支え、チームを近畿大会準優勝に導いたのが、4番を打つ文元洸成と5番に入る冨田だった。

 主将も務める文元は、兵庫県神戸市出身。小園海斗(報徳学園)と小学校時代バッテリーを組んだことがあり、高校入学時は捕手と外野手を兼任していた。

「智弁和歌山に行こうと思ったのは、もちろん甲子園に行くためです。1度や2度というより出られるチャンスはすべて行くつもりでした。でも、去年は夏の県大会で負けて、秋の近畿大会の初戦で負けてセンバツがなくなって、これは大丈夫なのかな…と危機感を持つようになりました。去年の冬はとにかく(練習で)追い込まないとヤバいと思いました」

 自分にはまだまだ長打力が足りないと思い、スイングスピードをつけることをテーマにした。瞬発系を磨くトレーニングやウエートトレーニングにも一層の時間を割き、夏だけを見つめて鍛錬を重ねてきた。

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