ヤ軍はダルビッシュを「本当に気に入っている」 米記者レポート、鍵は条件か

去就が注目されるダルビッシュ有【写真:Getty Images】
去就が注目されるダルビッシュ有【写真:Getty Images】

「適正価格」で真剣検討、トレード補強も同時に模索

 今オフは動きがほとんど見られない先発投手市場。フリーエージェント(FA)だけではなく、トレードでの動きもほとんどなく、FAの目玉とされるダルビッシュ有投手(ドジャースFA)、ジェイク・アリエッタ投手(カブスFA)らの契約は越年の様相を呈している。その中でも、先発ローテ5人目の補強を目指すヤンキースがダルビッシュ獲得を真剣に検討しているという。ただし「適正価格であれば」だ。米スポーツ専門サイト「ファンラグ・スポーツ」のジョン・ヘイマン記者が伝えている。

 今オフは田中将大が残留を決め、サバシアとも再契約したヤンキースは、セベリーノ、グレイと合わせ、すでに先発ローテの陣容はほぼ固まっている。5番手としてモンゴメリーやウォーレン、セッサといった若手を起用することもできるが、勝ち星が確実に計算できる投手をもう1人補強したいようだ。ぜいたく税の対象となる年俸総額1億9700万ドル(約221億8500万円)以下に抑えるため、トレードでの補強を優先させる見込みで、ゲリット・コール(パイレーツ)、クリス・アーチャー(レイズ)、マイケル・フルマー(タイガース)らの名前が挙がっているが進展の様子はない。

 ヘイマン記者によれば「ヤンキースの人々はユウ・ダルビッシュを本当に気に入っている」という。「獲得は真剣に検討されるだろう」と予測しているが、条件がある。「適正価格であれば」だ。今オフの先発投手移籍市場の動きが遅い要因の1つは、どの球団も揃って「価格が下がる」のを待っているからだ。ダルビッシュやアリエッタの場合、契約は6年1億5000万ドル(約169億円)に達するとも言われているが、今オフは特にどの球団もぜいたく税の対象にならないよう財布の紐が固くなっている。ヤンキースがダルビッシュ獲得に乗り出す場合でも、ぜいたく税の対象とならないように高年俸のジャコビー・エルスバリー外野手をトレードに出すなど予算の枠を空ける必要があるという。

 カブス、ツインズ、アストロズ、レンジャーズ、ヤンキースらが獲得に興味を持っているとされるが、最終的にダルビッシュはどの球団と契約を結ぶのだろうか。

(Full-Count編集部)

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