野球の「知りたい」がここに。ベースボール専門メディア

Full-Count

“未完の大砲”も飛躍のきっかけに トレードが秘める可能性

所属する球団で活躍できなかった選手でも、新天地に移ることできっかけをつかむ場合もある。2017年のシーズンでも複数の選手がそれを証明している。

日本ハムへ移籍し、飛躍を遂げた大田泰示【写真:石川加奈子】
日本ハムへ移籍し、飛躍を遂げた大田泰示【写真:石川加奈子】

今季大きな飛躍を遂げた日ハム大田、プロ9年目で自己最高を大きく更新

 プロ野球では今オフすでに3選手のトレードが発表された。西田哲朗内野手が楽天からソフトバンクへ、山下斐紹捕手がソフトバンクから楽天へと移籍。また、ソフトバンクの構想から外れた山田大樹投手は無償トレードの形でヤクルトへと移った。

 所属する球団で活躍できなかった選手でも、新天地に移ることできっかけをつかむ場合もある。2017年のシーズンでも複数の選手がそれを証明している。

 好例は昨オフに巨人から日本ハムにトレードとなった大田泰示外野手だろう。2008年のドラフト1位で巨人に入団した大砲候補は大きな期待を寄せられながらも伸び悩み、2016年の62試合、4本塁打、13打点がキャリア最高だった。しかし新天地へ移った1年目の今季、118試合で打率.258、110安打、15本塁打、46打点と飛躍。21二塁打、5盗塁も記録し、プロ9年目にして自己最高を大きく更新した。巨人で放った通算本塁打が9本だったことを考えれば、大田にとって日本ハム入団がどれほど大きかったかがわかる。

 一方、このトレードでは他の選手もきっかけをつかんでいる。大田とともに巨人から日本ハムに移った公文克彦投手はそれまでの4年で登板した12試合を大きく上回る41試合に登板。プロ初勝利初ホールドを含む3勝0敗、3ホールド、防御率2.70をマークした。また、逆に日本ハムから巨人へと移籍した選手では吉川光夫投手が1勝に終わったものの、石川慎吾外野手がキャリア最多の99試合に出場し、打率.242、5本塁打、20打点と成績を伸ばしている。

 今季途中に黒羽根利規捕手とのトレードで日本ハムからDeNAに移った助っ人左腕エスコバーも成績を向上させた一人だろう。DeNAでは27登板で1勝3敗7ホールド、2セーブ、防御率3.44を記録し、来季契約も決まった。

 戦力になり切れなかった選手が新天地で活躍する。それはトレードの醍醐味でもあり、プロ野球を一層活性化させる。来季ユニホームを変える選手たちはどのような活躍を見せてくれるのか。その飛躍に期待したい。

(Full-Count編集部)

人気記事ランキング