上林の完璧送球、ハム松本ど真ん中 2017年パ・リーグを魅せた強肩は…

素晴らしい送球が特集されているオリックス・駿太(後藤駿太)【写真:荒川祐史】
素晴らしい送球が特集されているオリックス・駿太(後藤駿太)【写真:荒川祐史】

試合の流れを決めた完璧送球をピックアップ

 2017年、プロ野球を盛り上げたのは「投げる」「打つ」だけではない。守備も勝負の行方を決める大きな要素となった。中でも、本塁で走者を刺す外野からの好返球に目が釘付けになった場面も多いだろう。パ・リーグTVでは「自慢の強肩が発動!! 各球団が誇る肩で魅せる選手たち!!」と題した動画を公開し、パ6球団を代表する強肩野手の見せ場を紹介している。

 最初に登場するのは、2017年にブレイクを遂げた日本ハムの松本剛外野手だ。7月9日に行われた本拠地でのソフトバンク戦。0-0で迎えた4回無死三塁の場面で、ホークス柳田が左翼へ放ったライナーを捕球すると、全身を使って倒れ込みながら本塁へ全力送球。捕手の市川が構えるミットへワンバウンドの完璧送球で、タッチアップした三塁走者の高田を刺し、マウンド上の上沢を救った。

 続いては楽天の岡島豪郎外野手だ。6月23日に札幌ドームで行われた日本ハム戦の3回2死二塁の場面だった。日本ハム松本が放った打球が三遊間を抜けてレフトへ転がると、猛然とチャージしてきた岡島が捕球すると即座に本塁へ送球。二塁から果敢に先制点を狙いに走ったハム清水をストライク送球で刺した。

 圧巻は大トリを飾ったソフトバンクの上林誠知外野手だ。8月26日、本拠地でのロッテ戦でのことだった。2点ビハインドで迎えた6回。先発マウンドに上がった千賀が、鈴木、ペーニャに連続四球を与え、無死一、二塁のピンチを招く。ここで迎えた角中に一二塁間を破るライト前ヒットを許したが、ここで見せ場がやってきた。二塁走者の鈴木が三塁を蹴って本塁へ疾走すると、ゴロの打球を捕球した右翼・上林がワンステップでホームへ返球。内野手の一塁送球を思わせる矢のようなノーバウンドの力強い送球は、捕手・甲斐のミットにストライクで収まり、見事鈴木を間一髪のところで刺した。

 この他、西武からは秋山、オリックスからは駿太、ロッテからは加藤の強肩プレーが登場。2018年はこれらを凌ぐスーパー送球が飛び出すのだろうか。今から開幕が待ちきれない。

【動画】上林の驚愕レーザー送球に、駿太の圧巻のノーバン送球も…パを沸かせた強肩特集

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