ハム中島ダイブ、鷹・今宮の超美技 2017年パ・リーグを沸かせた好守は…

昨季、多くの好守を見せたソフトバンク・今宮(左)、オリックス・安達【写真:藤浦一都、荒川祐史】
昨季、多くの好守を見せたソフトバンク・今宮(左)、オリックス・安達【写真:藤浦一都、荒川祐史】

ロッテ鈴木は間一髪で衝突回避の好捕

 不可能と思われる打球も難なくキャッチしてしまう守備の名手たちは、観る者の心を奪う。2017年のパ・リーグでも、長く語り継がれるであろうファインプレーが数々誕生した。パ・リーグTVでは「各球団が誇る巧みなグラブさばきを魅せる選手たち!!」と題した動画を公開し、昨季を彩った選りすぐりの美技を紹介している。

 まず登場するのは、日本ハムの中島卓也内野手だ。2015年に遊撃手としてベストナインに選ばれた名手が魅せたのは、8月19日の本拠地・西武戦だった。3回に金子侑が放ったライナー性の打球は、三遊間を破ってレフト前に抜けるかと思われた。そこで中島が軽やかにジャンピング捕球。腹ばいで着地すると、何事もなかったかのように立ち上がり、涼しい表情を浮かべた。

 続いては、ロッテの二塁手、鈴木大地が見せ場を作った。6月1日に本拠地で行われた阪神戦の7回表だった。2死一、二塁の場面で、打席の高山はライト前に落ちそうなフライを上げた。この打球に向かって二塁の鈴木と右翼を守る清田が疾走。打球に目を奪われた2人が激突するかと思われたが、間一髪のところで清田がスライディング。衝突を避け、背走のまま打球をキャッチした鈴木は、仰向けに倒れ込みながら笑顔を浮かべた。

 最後に登場するのは、球界屈指の守備の名手、ソフトバンク遊撃の今宮健太だ。9月17日の敵地・西武戦。6回1死で山川が放った打球は、高いバウンドでマウンド上の千賀の頭上を越えて、二遊間へ飛んだ。打球はそのままセンターへ抜けるかと思われたが、二塁ベース後方へと走った今宮は、打球が弾んできた難しいバウンドに合わせて左腕を伸ばしてキャッチ。その勢いで一回転しながら、一塁へ送球し、見事アウトを奪った。5年連続ゴールデングラブ賞受賞者に相応しいスーパーファインプレーで魅せた。

 その他にも、西武の源田壮亮、楽天の藤田一也、オリックスの安達了一のスーパープレーが登場。2018シーズンも美技妙技の続出に期待したい。

【動画】横っ飛びに、逆シングル…守備で沸かせる名手たちの厳選ファインプレー

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY