恩師・長嶋氏が松井氏の殿堂入りを祝福「日本を背負える4番打者を育てて」

2003年には、ヤンキース入りを果たした松井氏を長嶋氏は激励していた【写真:Getty Images】
2003年には、ヤンキース入りを果たした松井氏を長嶋氏は激励していた【写真:Getty Images】

強い絆で結ばれた師弟関係「クジを引き当てた時、運命感じた」

 平成30年度野球殿堂入りが15日、公益財団法人野球殿堂博物館から発表された。阪神・金本知憲監督、前巨人監督原辰徳氏らが選ばれる中、松井秀喜氏は野茂英雄氏の45歳4か月の最年少記録を塗り替える43歳7か月で殿堂入りとなり史上最年少の快挙となった。

 恩師の長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督も松井氏を祝福。「かつての仲間の一人として、とても嬉しく思います。1992年のドラフトでクジを引き当てた時、強い縁といいますか、運命のようなものを感じました」とのコメントを寄せた。

 松井秀喜氏との関係は誰もが知るところだろう。1992年のドラフトで4球団の競合の末、自らの手で当たりクジを引き当て師弟関係が始まった。お互いが熱い情熱を持ち、時に厳しく二人三脚で強打者への道を歩んだ。そして松井氏は伝統ある巨人軍で日本を代表する4番打者に成長し、世界へ羽ばたいていった。

 愛弟子の殿堂入りを心から喜んだ長嶋氏。そして、松井氏に大きな夢を託そうとしている。「いつの日か指導者として、その手で次代の日本を背負える4番打者を育てて欲しいと願ってます。それが今の私にとって、大きな夢の一つです」。日本を代表する、そして世界に通用する4番打者の育成を心待ちにしている。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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