マ軍“解体”で波紋、“経営者・ジータ―”を米誌特集、内に秘める信念とは

マーリンズのCEOとしてチーム改革に取り組むデレク・ジーター氏【写真:Getty Images】
マーリンズのCEOとしてチーム改革に取り組むデレク・ジーター氏【写真:Getty Images】

米誌が“経営者・ジータ―氏”特集、起業家へ「意欲を引き出す4つのヒント」

 マーリンズの新オーナーに就任したデレク・ジーター氏が米メディアで自身の哲学について語っている。ビジネスや起業などを取り扱う米雑誌「アントレプレナー」電子版が特集している。

 新オーナーグループの1人で最高経営責任者(CEO)に就任したジーター氏はチーム改革の真っただ中。イチロー外野手との契約オプションを行使しなかったほか、ジャンカルロ・スタントン外野手、マルセル・オズナ外野手、ディー・ゴードン内野手ら主力を次々とトレードで放出し、大きな波紋を呼んだ。地元メディアもチーム内が混乱する様子を報じており、J・T・リアルミュート捕手、クリスチャン・イエリッチ外野手らがトレードを志願。イエリッチの代理人は米メディアの取材に応じ、「選手とチームの関係は修復不可能なほど壊れてしまっている」と明かしていた。

 ジータ―氏はヤンキースのスター選手として大きな人気を博した人物だが、手腕には批判的な声も少なくない。そんなレジェンドはこのほど米メディアに自身の哲学について言及している。

 米誌に掲載された記事では同氏から学ぶ「意欲を引き出す4つのヒント」が特集されており、(1)繋がりを持ったリーダーであること、(2)成功の姿を定義すること、(3)準備が何よりも大事、(4)自分自身に打ち勝つの4点が挙げられている。

 ジータ―氏は(1)について「自分が率いるスタッフの最大限の力を引き出すためには、彼らのことをよく理解しなければいけない。さらに、心を開いた正直なコミュニケーションも大切だ。常に評判のいい決断だけをしていくことはないが、そういったことの根拠となる部分をはっきりとさせる必要がある」とコメント。また、(2)については「ビジネスの世界での競争で中心になってくることは、競争相手に勝つということだけではなく、自身の成功の度合いを見定めるということだ」と語っている。

 また(3)の準備の大切さについては「準備なしで成し遂げられることはない。これまで私は様々な称賛を得る機会に恵まれたが、私が最も誇りに思っているのはそういった瞬間にたどり着くまでの日々の努力、ということだ」とし、(4)については「常に全てのことに対してベストな結果を残すことはできない。しかし、1日が終わったときに『今日直面した課題に、自分にできることの全てを注ぎ込めなかった』と思いたくはないんだ」と語っている。

 選手から経営者となり、新たな挑戦に踏み出しているジータ―氏。改革は早くも大きな波紋を呼ぶ形となったが、それは自分なりの信念を貫いている結果なのかもしれない。

(Full-Count編集部)

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