右翼イチロー、遊撃ジーター…米メディア選出「2000年代オールスター」は

錚々たる顔ぶれの中でイチローが「2000年代オールスター」に選出【写真:Getty Images】
錚々たる顔ぶれの中でイチローが「2000年代オールスター」に選出【写真:Getty Images】

21世紀のメジャーを彩る錚々たる顔ぶれが出揃う

 長いメジャーの歴史は、時代時代を象徴するスター選手で彩られてきた。24日(日本時間25日)に殿堂入りが決まったチッパー・ジョーンズ氏、ブラディミール・ゲレーロ氏、ジム・トーミ氏、トレバー・ホフマン氏もまた、時代を代表する名選手だった。米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・リポート」では、2000年以降にプレーしたメジャー選手でオールスターチームを結成する特集を企画。そこで並み居る強敵たちを抑えて、“レジェンド”イチロー外野手が先発右翼手に選出された。

 2000年の開幕戦から昨季終了まで、メジャーでプレーした選手は5000人以上に及ぶという。記事では、その中から「誰もが皆必ず知っておかなければならない選手」をピックアップ。野手の先発ラインナップに並ぶ9人に指名打者(DH)と控え野手4人、さらに5人の先発投手と7人の救援投手で「25人ロースター」を組んだ。具体的には、2000年以降のパフォーマンスを対象に、勝利への貢献度を示す指標WARに注目。通算WAR、WAR上位5シーズンの平均、さらにポストシーズンでの活躍などを加味しながら、25選手を厳選している。

 この中で、イチローは堂々の先発右翼手に選ばれた。イチローの通算WARは59.6で、上位5シーズンの平均WARは6.7。記事でも指摘する通り、近年はブライス・ハーパー(ナショナルズ)、ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)、ムーキー・ベッツ(レッドソックス)、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)ら数々のスター選手が出揃う右翼だが、「群を抜いて選出に値するのは、おそらく2000年代最も著名な野球選手のイチロー・スズキだ」と文句なしの選出だったことを明かしている。

 ルーキーイヤーの2001年は活躍を疑問視されながら、いきなりスピードと技術を生かした打撃で全米の度肝を抜くと、同年から10年連続で打撃3割以上を記録する偉業を披露。「もう1つの武器でもあるロケットアーム」と呼ばれる強肩で華麗なる守備も見せつけた。2001年にア・リーグ新人王とMVPの同時受賞を果たした他、2004年には打率.372、シーズン最多262安打を記録。最多安打には7度輝いた事実も紹介している。

 さらに、評価ポイントの1つとして「40代半ばまで現役であり続ける功績」を挙げ、「長きにわたるキャリアがあったから、彼は球界における真のヒットキングになれた」と指摘。メジャー17年という長きにわたり、コンスタントに結果を残し続けた“レジェンド”を称えた。

 50歳まで現役宣言を実行するためにも、現在FAとして移籍先を探すイチローだが、果たして今季はどこのユニフォームを身につけることになるのだろうか。

 記事で選ばれたオールスターチームは下記の通り。

○先発野手
捕手:ジョー・マウアー(ツインズ)
一塁:アルバート・プホルス(エンゼルス)
二塁:ロビンソン・カノ(マリナーズ)
遊撃:デレク・ジーター(元ヤンキース)
三塁:アレックス・ロドリゲス(元ヤンキース)
左翼:バリー・ボンズ(元ジャイアンツ)
中堅:マイク・トラウト(エンゼルス)
右翼:イチロー(マーリンズFA)
DH:デービッド・オルティス(元レッドソックス)
○控え野手
バスター・ポージー(ジャイアンツ)、ミゲル・カブレラ(タイガース)、チェース・アトリー(ドジャースFA)、カルロス・ベルトラン(元アストロズ)
○先発投手
1番手:ロイ・ハラデー(元ブルージェイズ)
2番手:クレイトン・カーショー(ドジャース)
3番手:ランディ・ジョンソン(元ダイヤモンドバックス)
4番手:C.C.サバシア(ヤンキース)
5番手:ジャスティン・バーランダー(アストロズ)
○救援
ジョー・ネーサン(元ツインズ)、ジョナサン・パペルボン(元フィリーズ)、クレイグ・キンブレル(レッドソックス)、フランシスコ・ロドリゲス(元エンゼルス)、ビリー・ワグナー(元メッツ)、アロルディス・チャプマン
(ヤンキース)
○守護神
マリアーノ・リベラ(元ヤンキース)

(Full-Count編集部)

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