メキシコがカリビアンSで黒星発進 楽天アマダーが「5番・DH」で1打点

メキシコの「5番・DH」で出場し、犠飛で1打点を挙げた楽天のアマダー【写真:福岡吉央】
メキシコの「5番・DH」で出場し、犠飛で1打点を挙げた楽天のアマダー【写真:福岡吉央】

開催国の敗戦スタートに代表監督サバサバ「これが野球だ」

 カリビアンシリーズ開催国のメキシコは2日(日本時間3日)、初戦でプエルトリコに4-7で逆転負けを喫し、黒星スタートとなった。

 メキシコ代表チームでは楽天のジャフェット・アマダー内野手が「5番・DH」で先発出場。1-3で迎えた3回には1死一、三塁のチャンスで中堅への犠飛を放ち、1点差に迫った。チームは、4回に2者連続死球を出したプエルトリコ先発のアダルベルト・フローレス投手の乱調に乗じて2点を奪い、逆転に成功。だが、5回に追い付かれると、4-4で迎えた8回にリリーフ陣が打ち込まれて勝ち越しの3点を献上し、そのまま逃げ切られた。アマダーは3打数無安打1打点だった。

 地元ファンの大声援を受けながらの逆転負けに、メキシコのベンジャミン・ジル監督は「プエルトリコはいい試合をした。メキシコも100%の力を出したが、これが野球だ」とサバサバとした表情。1次リーグは参加5チームの総当たりで、最下位以外の4チームが準決勝に進むことができるだけに「まだ1次リーグを突破することはできる。明日は選手たちがいい試合をしてくれると思う。相手チームが(地元の)我々に全力で挑んでくるのは普通のこと。明日はもっと強い気持ちで臨みたい」と、3日(同4日)のキューバ戦での初白星を誓った。

 なお、この試合の前に行われた開会式にはクリントン元米国大統領も姿を見せ、各チームの選手らを激励した。

(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)

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