ハム清宮、打撃練習回避も守備の基礎で充実練習 栗山監督「逆にいい時間」

日本ハム・清宮幸太郎【写真:盆子原浩二】
日本ハム・清宮幸太郎【写真:盆子原浩二】

打撲した右手親指の状態は「順調に来ていると思います」

 日本ハム清宮幸太郎内野手は、右手親指打撲の影響でアリゾナキャンプ2日目となる2日(日本時間3日)も打撃練習を回避した。前日に続き、金子誠・内野守備コーチと熱心に送球練習。栗山英樹監督は、親指の状態について「順調に来ていると思います」と回復傾向にあるとした。

 キャンプ初日に続き、練習の大半を守備の送球練習に費やした。打撃練習を回避させている理由について、栗山監督は「(打撃)フォームが崩れるのが嫌だとか、いろんな理由がある」と話したが、決してマイナスではなく「逆にいい時間だなと思ってやっている」と話す。

 栗山監督の理念は「やるべきことは選手それぞれが違うはず。全員、練習は違うべき」というもの。だが、現実問題として全員がそれぞれの練習を行うには、時間や場所に問題が生じるため、共通している練習は全員で行っているだけ。打撃練習が万全な形で行えない可能性のある清宮には、長い野球人生を送るために練習しておいた方がいい守備の基礎に割く時間が生まれた、という考えだ。

「どこのポジションをやっても、まずはしっかりと内野手としての基本である、ボールを捕る、投げるところまでのステップをきちんと踏む、投げる形を作る、投げる、ということを求めている。それができればサードでもファーストでもできる。あとは守るところの慣れじゃない?」

 プロ入り間もなく、守備の名手で知られた金子コーチと過ごす時間が作れたことは、清宮にとって将来的に「怪我の功名」となりそうだ。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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