【カリビアンS】鷲アマダー代打で登場も逆転ならず 開催国メキシコが3連敗で第1R敗退危機

2戦連続スタメン落ちのメキシコ・アマダ―は9回に代打で登場【写真:福岡吉央】
2戦連続スタメン落ちのメキシコ・アマダ―は9回に代打で登場【写真:福岡吉央】

9回2点差に詰め寄るも…

 カリビアンシリーズ開催国メキシコの1次リーグ突破が厳しくなった。2連敗で迎えた4日(日本時間5日)のベネズエラ戦を4-6で落とし、まさかの3連敗。16年オフにソフトバンク五十嵐亮太投手がプレーしたトマテロス・デ・クリアカンは、この日も地元ファンの大声援を味方につけることができなかった。

 前日3日(同4日)に2敗目を喫し、地元紙が「トマトがフライにされた」の見出しで連敗を報じるなど、風当りが厳しい中、ベンジャミン・ジル監督は短期決戦らしく手を打った。

 開幕から「5番・DH」で起用しながら2試合連続無安打だった楽天のジャフェット・アマダー内野手をスタメンから外すなど、打線を組み替えて初白星を目指したが、ベネズエラに主導権を握られる苦しい展開に。4点ビハインドで迎えた9回には2点差に迫り、なおも2死一塁と1発出れば同点の場面でアマダーが代打で登場。「メヒコ、メヒコ」の大合唱の中、三ゴロが相手の失策を誘い、2死一、三塁へとチャンスを広げたが、後続が打ち取られ、万事休すとなった。

 ジル監督は「打線を組み替えて流れを変えようと思った。選手たちは最後まで素晴らしい戦いをしてくれたが、心中は複雑だ」と苦い表情。メキシコは明日5日(日本時間6日)は試合がなく、1次リーグ最終戦となる6日(日本時間7日)のドミニカ共和国戦勝利が準決勝進出への絶対条件で、4日(同5日)時点で1勝1敗のドミニカ共和国、プエルトリコの残り2試合の結果次第で運命が決まることになる。また、この日のもう1試合はドミニカ共和国がプエルトリコに6-3で勝利。この日までに2勝を挙げたキューバ、ベネズエラの1次リーグ突破が決まった。

 4日(日本時間5日)終了時点での各チームの成績は以下の通り。

キューバ 2勝
ベネズエラ 2勝1敗
ドミニカ共和国 1勝1敗
プエルトリコ 1勝1敗
メキシコ 3敗

(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)

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