“ジーター改革“マーリンズ、球団マスコットの“中の人”まで解雇「違う人間に」

マーリンズ新オーナーのデレク・ジーター氏【写真:Getty Images】
マーリンズ新オーナーのデレク・ジーター氏【写真:Getty Images】

主力が功労者の“大量放出“に続き…「違う人間が彼を演じることになる」

 マーリンズは経費削減のためにほとんどの主力を放出するファイヤーセールを展開している。昨季の本塁打王ジャンカルロ・スタントンを筆頭に、マルセル・オズナ、クリスチャン・イエリッチとメジャー最強と呼ばれた外野陣を全員放出。リードオフマンのディー・ゴードン内野手もトレードし、スタッフまで次々にクビにする“コストカッター”ぶりで、メディアやファンから批判の声もあがっている。

 尊敬された現役時代からイメージを急降下させているジーター氏だが、マーリンズが今度は球団マスコットの“中の人”を解雇し、物議を醸している。地元紙「サン・センチネル」が報じている。

 マーリンズのマスコットは「ビリー・ザ・マーリン」と呼ばれるカジキマグロだ。カラフルな背ビレと尖った鼻で強力なインパクトを残すマスコットは、1993年からチームを盛り上げている。“粛清”の嵐吹き荒れる球団で、ビリーは生き延びたが、着ぐるみの中に入っていたジョン・デチッコさんは“解任”の憂き目を見ることになった。

「彼は10年以上、ビリー・ザ・マーリンのコスチュームを来ていた。ビリー・ザ・マーリンはマーリンズのマスコットとして留まるが、違う人間が彼を演じることになる」

 記事ではこう報じている。10日にファンフェスタを控える中で明らかになったデチッコさんの電撃解任は、波紋を広げている。

 投資家のブルース・シャーマン氏らとともにマーリンズを買収したジーター氏。マーリンズは今オフ、スタントン、イエリッチ、オズナのメジャー最強と呼ばれた外野トリオをトレードで放出し、イチロー外野手との契約延長オプションも行使しなかった。主力大量放出で人件費を節約したが、その“コストカッターぶり”はフィールド内にとどまらず、スタッフも次々とチームを去ることになった。

 2003年のワールドシリーズ制覇の功労者、ジャック・マキーオン元監督、ジェフ・コーナイン元内野手という功労者もアドバイザーから解任。そして、球団内の多くのスタッフも球団からクビを言い渡されている。

 記事では「スプリングトレーニングは14日にスタートするが、残された最高の選手で最も人気のあるJ・T・リアルミュートもトレード志願している」と指摘。マイアミで吹き荒れる解雇・放出の波はまだまだやみそうもない。

(Full-Count編集部)

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