きっかけ作った背番号66、Dバックス平野が入団会見で“守護神”に意欲

ダイヤモンドバックス入団会見で背番号「66」を披露した平野佳寿【写真:西山和明】
ダイヤモンドバックス入団会見で背番号「66」を披露した平野佳寿【写真:西山和明】

2017年WBCで自信「ボールやマウンドを克復して投げられた」

 オリックスから海外フリーエージェント(FA)権を行使してダイヤモンドバックスへ移籍した平野佳寿投手が12日(日本時間13日)、アリゾナ州のキャンプ施設で入団会見を行った。会見には妻と長女、長男も列席。ロブロ監督とヘーゼンGMから背番号「66」のついた真っ新なユニホームを手渡された右腕は、「そこ(守護神)を任されるのが一番信頼されていると思う。少しでもそういうポジションにつけるように頑張っていきたい」とクローザー襲名にも意欲を見せた。

「Hello, My name is Yoshihisa Hirano. Please call me Yoshi. Thank you for coming today. I’m happy to be a member of D-backs.(こんにちは、私は平野佳寿です。ヨシと呼んでください。本日はお集まりいただきありがとうございます。ダイヤモンドバックスの一員になれて光栄です)」

 会見の冒頭に英語で自己紹介した右腕は、33歳という年齢での米移籍にも、上原浩治(カブスFA)や元マリナーズの佐々木主浩氏を例に挙げながら「僕と同じくらいの年で、海を渡って活躍された先輩方もいっぱいいましたし、40(歳)までやられている選手もいっぱいいる。僕自身この年でまだまだ落ちるとは考えていない。まだまだ伸びていくことも可能だと思っている」と力を込めた。

 自分に新たな可能性を期待する中で、目指していくのは「やっぱり中継ぎのピッチャーの中で一番評価が高いと思う」という守護神の座だ。ロブロ監督は「まだ救援の役割は決めていない。投げる回を決める予定。スプリングトレーニングの様子を見て、勝てる方法を考えたい」と話し、競争は横一線であることを強調。メジャーへの順応を図りながら、通算44セーブを誇るブラッド・ボックスバーガーやアーチー・ブラッドリーらと守護神の座を競うことになりそうだ。

 2017年に参加した第4回WBCで「ボールやマウンドを、しっかり自分の中では克服して投げられた。その後で(メジャーへの)誘いもいただいた」と話す。メジャーの舞台で戦えると自信をつけたWBCで背負った番号「66」をつけ、新天地でも勝負をかける。

 昨季ワールドシリーズ進出を果たしたドジャースを筆頭に、補強に努めたジャイアンツ、若手有望株のブレイクが期待されるパドレスやロッキーズなど、ナ・リーグ西地区は激しい優勝争いが予想される。

「すごく強いチームが揃っているので、そう簡単に勝てる地区だとは思わない。だけど、このチームをその中でも優勝を狙える。それに貢献できるように頑張っていきたいと思います」

 一緒に海を渡ると決意した家族、そして快く期待を込めて送り出してくれた日本のファンや関係者、元同僚らが少しでも喜ぶ姿を見るために、日本で156セーブを記録した33歳右腕の新たな挑戦が始まる。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY