今季40歳、中日・山井が初のシート打撃登板 3安打許すも「何の心配もない」

中日・山井大介【写真:福谷佑介】
中日・山井大介【写真:福谷佑介】

昨季は終盤に2戦2勝、防御率1.50とベテラン健在を証明

 中日の山井大介投手が沖縄キャンプ第3クール3日目の16日、今キャンプ初のシート打撃に登板した。岩瀬仁紀投手に次ぐ年長投手となる右腕は打者9人と対戦。3安打を許したが、経験ある選手だけに「今日はこれで十分。打たれた、打たれていないというところよりも、打者の反応が見られたことが大事。変化球(の打者の反応)は十分だった。何の心配もない」と表情は明るかった。

 1巡目は先頭のビシエドに中前安打を許すと、続く京田には甘く真ん中に入った真っ直ぐを右翼席へと運ばれた。2巡目は堂上に右前安打を浴びたが、大島を右飛、ビシエドを二飛、亀沢を遊ゴロに切った。打者9人に3安打1本塁打を許したが、そこはベテラン。結果に一喜一憂することなく「まだゲーム勘もないし、1ボール1ストライクから(始まる)というのもある。味方にインコースも投げにくいし。打者の反応が見られたし、変化球もある程度投げられた。ここから投げながら、出し入れだったり、ゲーム勘だったりをつけていければ。これからですね」と淡々としたものだった。

 昨季はなかなかチャンスが巡ってこなかったが、8月31日のDeNA戦で初先発し勝ち投手となると、9月12日のヤクルト戦でも勝利投手に。ベテランの健在ぶりを示し、2戦2勝、防御率1.50の成績でシーズンを終えた。

 このキャンプも序盤から数多くブルペンに入って調整を続け、順調に前進。例年以上に「状態はすごくいい」という。現在39歳で、シーズン中には40歳になる。球界最年長の岩瀬仁紀投手とともにチームの精神的支柱でもある右腕もまた、虎視眈々とチャンスを狙っている1人だ。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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