イチローの走塁は「最高であり続けてる」 米専門家がOP戦で指摘した“凄さ”

マリナーズ・イチロー【写真:Getty Images】
マリナーズ・イチロー【写真:Getty Images】

OP戦2戦目は無安打も好走塁で1得点「スピード落とさず常に完璧なターン」

 マリナーズのイチロー外野手は12日(日本時間13日)、米アリゾナ州ピオリアでのホワイトソックス戦に「2番・左翼」で先発出場した。オープン戦2試合目も2打数無安打1四球1得点とヒットは出なかったが、地元メディアは背番号51の好走塁を評価。「走塁に関して、今まで見た最高の選手であり続けている」と称えている。

 7回の守備から交代となった背番号51。2試合連続で快音は聞かれなかったが、ピオリア・スタジアムの観衆を足で沸かせた。

 先頭打者で迎えた4回の第2打席で、イチローは8球目まで粘って四球で出塁。続くセグラがライト線を破る長打を放つと、打球の行方と右翼手の位置を確認した鉄人はぐんぐん加速した。

 シアトルで中継しているテレビ局「ROOTスポーツ」の実況は「イチローは三塁に向かう。イチローが本塁を陥れる。イチローはスタンディングで得点だ! セグラは三塁にスライディングでセーフ!」と伝えた。

 44歳の衰えぬ走りに、解説者のマイク・ブロワーズ元内野手が注目していた。

「しっかりしたライナーの打球でした。そして、イチローはすぐさま走り出します。走塁に関して、彼は私が今まで見た最高の選手の1人であり続けています。ほとんどスピードを落としません。常に完璧なターン。まさにベースの内側です。ノープロブレム。余裕の得点でしたね」 

 イチローのスピードの健在ぶり、それを殺さない高度な走塁のテクニック。2016年にはメジャー史上30人目の通算3000安打を達成したヒット・キングの武器を、解説者は「未だに最高」と表現した。

 開幕へ向けて、調整のスピードもここから徐々に上げていくことになるが、この日はセグラのバッティングとイチローの快足ぶりにスタンドも大いに湧いていた。

マリナーズ入団会見を行ったイチロー

(Full-Count編集部)

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