全36代表を4ブロックに分けて紹介 第90回センバツの見どころを徹底分析

Cブロックは大阪桐蔭が中心か、彦根東VS慶応の進学校対決も

 Bブロックは、強力打線が看板の智弁和歌山(和歌山)が面白い存在になりそう。140キロ右腕のエース平田と高校通算33本塁打の主砲・林がどんな働きを見せるか。九州王者の創成館(長崎)は昨秋の神宮大会で準優勝。投手陣の層の厚さと足を絡めた多彩な攻めで強豪校を次々と撃破し、大きな自信を得た。対する下関国際(山口)は中国大会準優勝校で、制球力が高く打棒でもセンスの高さを見せるエース鶴田が軸となる。一昨春のセンバツ王者・智弁学園(奈良)は大砲こそいないが、小技を使った攻撃で上位進出を狙う。

 Cブロックは、戦力が充実した大阪桐蔭(大阪)が中心となりそうだ。エース柿木、投打の柱・根尾など、能力の高い選手が揃うが、プロ注目の1番打者・藤原がケガのため出遅れているのがやや気がかりだ。昨秋東海大会準優勝ながら破壊力抜群の打線を誇る東邦(愛知)は、左右の好投手を擁する花巻東(岩手)と対戦する。昨夏の甲子園マウンドを経験した好左腕・増居を中心とすつ彦根東(滋賀)は、慶応(神奈川)と“進学校対決”。どのような戦いを見せるか。瀬戸内(広島)は昨秋の中国大会・初戦で1試合4本塁打をマークした門叶の打棒に注目が集まる。

 Dブロックは投手力の高いチームが集まった。星稜(石川)は、昨秋の北信越大会で146キロをマークした2年生右腕・奥川、安定した投球が持ち味の3年生右腕・竹谷のダブルエースがいる。乙訓(京都)は制球のいいエース右腕の川畑、プロ注目の左腕・富山のピッチングが楽しみだ。金城、林のダブル左腕が好調の近江(滋賀)や、強打の日大三(東京)も上位進出をうかがう。

 紫紺の優勝旗を目指す戦いは23日から13日間の日程で開催される。

(沢井史 / Fumi Sawai)

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