センター転向ゴードンの“肩”が話題 MLBは早くも好アシスト映像集を制作

マリナーズのディー・ゴードン【写真:Getty Images】
マリナーズのディー・ゴードン【写真:Getty Images】

強肩は父譲り? 父は1998年セーブ王のトム・ゴードン

 今季マーリンズからマリナーズへ移籍したディー・ゴードン外野手。昨季までは二塁手としてプレーし、2015年にはゴールドグラブ賞を獲得した守備の名手だが、新天地へ移ると同時にセンターへ転向した。守備練習を始めたのはオフから。まだ不慣れなセンターの守備だが、オープン戦ではたびたび好守と強肩を披露。MLB公式YouTubeチャンネルでは、早くもゴードンの好アシスト映像集を公開している。

 ゴードンは19日(日本時間20日)のエンゼルス戦で豪快なバックホームを見せた。マリナーズが初回に1点を先制され、なおも1死二塁で迎えた場面。エンゼルス主砲プホルスがマリナーズ先発右腕バーグマンの速球をセンター前に弾き返すと、二塁走者アプトンは三塁を回り、一気に本塁を目指した。すると、中堅深くに守っていたゴードンが猛ダッシュで捕球。まるでやり投げでもするかのように、助走でつけたパワーを載せながら体を放り出す、豪快な本塁送球をした。送球は大きな山なりとはなったが、ホームで構える捕手のミットにピタリと収まるストライク。アプトンは間一髪でアウトとなった。

 好アシスト映像集では、アスレチックス戦で投手が投げ損じた二塁牽制球を拾い、三塁で走者を刺すシーンや、レッズ戦で中堅への犠牲フライを捕球するや否やバックホームし、タッチアップした三塁走者を刺すシーンなどが収められている。驚かされるのは、送球の受け手が構えるグラブからほとんど外れないストライク返球が多いことだ。

 ストライクを投げる技術はゴードン家に伝わるDNAによるものかもしれない。ディー・ゴードンの父トム・ゴードンは、メジャー通算158セーブを誇る名投手。速球とスライダーを武器にレッドソックスやフィリーズなどで守護神を務め、レッドソックス時代の1998年には46セーブを挙げてセーブ王に輝き、オールスターにも3度選ばれている。レッドソックスの大ファンで知られる米人気作家スティーブン・キングは1999年に「トム・ゴードンに恋した少女」という題名の小説を発表している。

 ゴードン家に伝わるストライクを投げる能力は、センターに転向したディーにもしっかりと受け継がれているようだ。

【動画】“ストライク送球”はゴードン家に伝わるDNA!? MLB公式が早くも好アシスト“強肩”映像集を制作

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