ホークス内川オープン戦初安打は豪快弾「ホッとしたのは当然ある」

ソフトバンク・内川聖一【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・内川聖一【写真:藤浦一都】

チームの連敗も8でストップ「いい流れを明日につなげたい」

 20日の中日戦の8回、内川聖一がようやくオープン戦初ヒットを放った。14打席目に飛び出した初安打は、レフトスタンドへの豪快な2ラン。この一発でソフトバンクは1点差に迫り、9回の逆転サヨナラ劇につながった。 

 左ふくらはぎの軽度の筋膜炎のため、オープン戦の初出場は8試合目の14日。そこから13打席、快音は聞かれなかった。外野に打球を飛ばしたのもわずか2打席。「投手との距離感が取れていなかった」という内川が、突然目覚めた。 

 3点を追う8回裏、2死一塁の場面で打席に立つと、中日のベテラン左腕・岩瀬仁紀が投じた2球目、内角高めのスライダーを豪快にレフトスタンドへと運んだ。打った瞬間に「入ったなと思いました」という内川は打球の行方を確かめてから、ゆっくりと走り始めた。 

「1本目を打ってホッとしたのは当然あります」と素直な気持ちを語るとともに「(9回に中村)晃があそこで追いついてくれて、勝ちにつなげられたのはいいことだと思う。ファンもオープン戦とはいえ勝ち試合が見たいでしょうから、いい試合を見せられてよかった。いい流れを明日につなげたい」と、キャプテンらしくチームの勝利を何よりも喜んだ。 

 工藤公康監督は内川に対し「そこまで心配はしてなかった。どちらかというと足の心配だけ」と言いながらも、「1本出てよかった」と安堵の表情を浮かべた。 

 奇しくも、この日から王貞治ベースボールミュージアムでは「内川聖一 特別展示」がスタート。練習後に会場を訪れ「初心に戻った気がする」と語っていた矢先の一発。残り4試合でさらに調整を進めて、シーズン開幕を迎えることになりそうだ。 

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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